小笠原一郎

小笠原一郎

小笠原一郎（おがさわら いちろう）は、日本の外交官であり、軍縮会議日本政府代表部特命全権大使を務めた人物です。国際基督教大学教養学部社会科学科を卒業後、1983年に外務省に入省しました。

経歴

小笠原氏は、外務省入省後、様々な要職を歴任しました。2000年には在インド日本国[[大使館]]参事官、2001年には大臣官房国内広報課長、2003年には総合外交政策局軍備管理軍縮課長を務めました。2005年には内閣官房内閣参事官に就任し、2008年には在ウィーン国際機関日本政府代表部公使として国際舞台での活躍を始めました。

2011年には軍縮不拡散・科学部長特別補佐官として、軍縮・不拡散問題に取り組み、2012年には原子力安全福島閣僚会議準備事務局長・大使として、原子力安全問題にも携わりました。同年には大臣官房参事官（国会担当）に就任し、2014年には大臣官房審議官（国会担当）を務めました。その後、在フランス日本国[[大使館]]公使、博覧会国際事務局総会日本政府代表を歴任し、2016年から駐マダガスカル兼コモロ兼モーリシャス特命全権大使として、マダガスカルにおけるサイクロン被害に対する緊急援助活動にも尽力しました。2019年には軍縮会議日本政府代表部特命全権大使に就任し、2023年12月に依願免職となりました。

専門分野

小笠原氏の専門分野は、軍縮、不拡散、国際協力など多岐にわたります。外務省における豊富な経験と国際的な舞台での活動を通じて、これらの分野に深い知見を有しています。

論文等

小笠原氏は、外交官としての職務の傍ら、研究活動も行っており、以下の論文を発表しています。

1996年: 「国際法委員会の国際刑事裁判所規程について-管轄権の調整の問題を中心に」世界法年報
2004年: 「大量破壊兵器の拡散と日本の政策(焦点:大量破壊兵器の規制と課題)」国際問題 2004年4月号
2012年: 「IAEAにおける核燃料供給保証の新たなメカニズム」エネルギー・資源 2012年1月号

これらの論文からも、小笠原氏の専門性と問題意識が窺えます。

同期入省者

小笠原氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような外交官がいます。

相川一俊（23年EU大使・20年イラン大使）
相星孝一（21年韓国大使・18年イスラエル大使・14年ASEAN大使）
尾池厚之（23年ジュネーブ代表部大使・20年ユネスコ大使）
奥山爾朗（22年ヨルダン大使）
片山和之（23年日本台湾交流協会台北事務所長・20年ペルー大使）
金杉憲治（23年中国大使）
杵渕正巳（22年ボスニアヘルツェゴビナ大使・20年東ティモール大使）
木村元（20年モザンビーク大使）
新美潤（22年OECD大使）
丸山則夫（22年アイルランド大使）
水内龍太（22年オーストリア大使・20年ザンビア大使）
水鳥真美（18年国連事務総長特別代表）
道上尚史（23年ブルガリア大使・21年ミクロネシア連邦大使）
南博（22年オランダ大使）
宮原信孝（18年笹川平和財団研究員）
村林弘文（21年在ヒューストン日本国総領事）
森健良（21年外務事務次官）
山﨑和之（23年国連[[大使]]）
山田滝雄（20年ベトナム大使・17年ユネスコ大使・10年ASEAN大使）
山本広行（23年ベラルーシ大使・20年トルクメニスタン大使）
和田充広（21年パキスタン大使）


これらの同期入省者の活躍からも、小笠原氏が外務省において重要な役割を担っていたことが窺えます。

まとめ

小笠原一郎は、日本の外交官として、軍縮、不拡散、国際協力など多岐にわたる分野で顕著な貢献を果たしました。その豊富な経験と専門知識は、国際社会における日本のプレゼンス向上に大きく貢献したと言えるでしょう。

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