台東旧駅

台東旧駅：歴史と文化が息づく鉄道芸術村

台東旧駅は、かつて台湾鉄路管理局台東線の終点として、重要な役割を担っていました。2001年の廃止後、その敷地は台東鉄道芸術村として生まれ変わり、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

歴史

台東旧駅は、1922年4月20日に「臺東驛」として設立されました。その後、台東線の延伸や路線の廃止など、台湾の鉄道史における重要な出来事を経験してきました。

1922年4月20日: 「臺東驛」として設立。
1929年4月1日: 台東海岸線が開通。
1982年6月27日: 台東海岸線が廃止。
1985年7月15日: 卑南（後の台東新駅）～知本間の南迴線部分開通により、知本までの列車が発着。
1992年12月26日: 南迴線が開通。卑南駅が台東新駅に改名。当駅始発の南迴線列車は、台東新駅で方向転換。
2001年6月1日: 台東新駅から当駅までの路線が廃止され、駅としての役割を終える。

廃止後の再生

駅の廃止後、その敷地は2003年以降、鉄道芸術村として再生されました。台東線で使用されていた気動車が保存・展示され、鉄道ファンや観光客に親しまれています。また、駅舎跡地は2015年6月19日にバスターミナル「台東転運站」として再活用され、交通の拠点としての役割も担っています。

日本統治時代から残る木造機関庫は、2002年に文化資産（歴史建築）として登録されましたが、2016年の台風で被災し閉鎖されました。2021年に修復事業が開始され、2022年夏に再開される予定です。

駅構造

台東旧駅は、単式・島式ホーム2面3線の地上駅でした。その他に単式1面の貨物ホームも備えていました。構内にはデルタ線と転車台があり、列車の方向転換や整備を行うための施設も充実していました。

単式・島式ホーム2面3線
単式1面の貨物ホーム
デルタ線と転車台
喫茶ロビー
旅客サービスセンター
調車場（列車の折返し整備を行う車両基地）

調車場は1992年12月の南廻線全通時に台東新駅に移転しましたが、廃止までは当駅始終着列車の整備のため、台東新駅との間で多数の回送列車が運行されていました。

周辺情報

台東旧駅周辺には、様々な観光スポットや施設があります。

国立台東大学
台東県立陸上競技場
台東市街
鯉魚山
ギャラリー

これらの施設は、台東の文化や自然に触れることができる場所として、多くの人に利用されています。

アクセス

台東旧駅は、鉄道でのアクセスはできません。台東駅などから、台東行きの各社バスを利用する必要があります。具体的なバス路線については、中文版を参照してください。

隣の駅

台湾鉄路管理局

台東線（旧線）: 馬蘭駅 - 台東旧駅
台東海岸線（廃線）: 台東旧駅 - 台東海岸駅

関連項目

苗栗鉄道文物展示館
彰化扇形庫

外部リンク

台東鉄道芸術村 台東県政府 （日本語）

台東旧駅は、鉄道の歴史と文化を伝える貴重な場所です。芸術村として生まれ変わった今も、多くの人々に愛され、訪れる人々に新たな感動を与え続けています。

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