同和会

同和会（どうわかい）は、1928年2月1日に結成され、1947年5月3日の日本国憲法施行とともにその歴史を閉じた、貴族院における院内会派の一つです。旧字体では「同和會」と表記されます。

この会派は、明治時代から続く勅選議員系の会派である茶話会と、華族系の無所属会派である火曜会の結成過程で排除された勅選議員系の無所属議員たちが合流することにより誕生しました。結成当初のメンバーは38名で、その中には、かつて憲政会の総裁を務めた若槻禮次郎元首相や、後藤新平、幣原喜重郎、川崎卓吉、上山満之進といった、立憲政友会に批判的な政治家が多く含まれていました。そのため、同和会は自然と立憲民政党（憲政会の後身）に近い会派と見なされるようになり、実際にも両者は密接な関係を保っていたとされています。

同和会は、第2次若槻内閣の時期には所属議員が最大で42名にまで増加しましたが、同じく親民政党系の同成会との支持層が重複していたため、勢力はそれほど大きくは伸長しませんでした。さらに、政党政治の終焉とともに、同和会も徐々に衰退していきました。第二次世界大戦後には、同成会と共に幣原内閣を事実上支える与党としての役割を果たし、幣原首相自身と、岩田宙造司法大臣が内閣に入閣しました。しかし、間もなく貴族院が廃止されたことに伴い、同和会も解散しました。解散時の所属議員は30名でした。

同和会は、貴族院における一つの勢力として、当時の政治状況の中で重要な役割を果たしましたが、その存在は、政党政治の変遷と貴族院の廃止によって終焉を迎えることとなりました。

同和会の成立は、当時の政治勢力の複雑な関係を反映しており、特に立憲民政党との関係は、当時の政治状況を理解する上で重要な要素となっています。また、同和会の衰退は、政党政治の終焉という時代の大きな流れに連動しており、日本の政治史を考える上で興味深い事例と言えるでしょう。

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