四日市市中央陸上競技場

四日市市中央陸上競技場

四日市市中央陸上競技場は、三重県四日市市の中央緑地公園内にあり、四日市市が所有する重要なスポーツ施設です。この競技場は、2019年4月に名称が「四日市中央陸上競技場」に変更される以前は、四日市中央緑地陸上競技場として知られていました。

構成と概要

この競技場は、四日市市中央陸上競技場と隣接する四日市市中央フットボール場Aフィールドから構成されています。競技場の敷地面積は18,879.9平方メートルであり、日本陸上競技連盟による公認を受けた第二種の競技場です。

競技場の設備

陸上競技場には400メートルの周回トラックが8レーン設けられており、フラットで全天候対応の舗装仕様です。直走路は140メートルに渡り、9レーンを利用可能です。フィールドの大きさは105メートル×68メートルで、サッカーとラグビーの両方に対応しています。さらに、走幅跳や三段跳用の砂場、走高跳や棒高跳の助走路も完備され、円盤投やハンマー投、砲丸投のためのサークル、水濠も設置されています。

収容人数は10,000人で、メインスタンドは2,000人を収容でき、残りの8,000人は芝生スタンドに配置されています。メインスタンドは3階建てで、延べ床面積は3,086.33平方メートルです。夜間でも利用できるよう、放送・写真判定・夜間照明設備も整備されています。

沿革

この競技場は、1968年9月24日に竣工し、以来多くの改修が施されています。1990年には改修工事が行われ、2009年には第2種公認検定更新のための大規模な改修が完了しました。また、2013年には夜間照明設備が設置され、多様な時間帯での利用が可能となりました。2020年には新たに第2種公認を受けるための改築が行われ、その間、年間を通じた陸上競技イベントの開催場所はAGF鈴鹿陸上競技場に移されました。

利用団体とイベント

この競技場は主に四日市陸上クラブやかつてのコスモ石油四日市FC、ヴィアティン三重などによって利用されてきました。特に、ヴィアティン三重は2017年に本拠地としてこの施設を使用し、数年間、多くの試合をここで開催しました。また、鈴鹿ポイントゲッターズも2022年から数試合の準本拠地として利用予定です。

重要なイベントとしては、毎年11月に開催される三重県中学校駅伝競走大会や、9月に行われる三重県高等学校陸上競技新人大会などがあります。特に、競技場は駅伝のスタート・ゴール地点として利用され、地域に密着したイベントが数多く行われています。

アクセス

四日市市中央陸上競技場へのアクセスは、東名阪自動車道の四日市ICから国道477号と1号を経由して車で約20分、距離は約10.5キロメートルです。駐車場も充実しており、中央緑地公園全体で400台のスペースが確保されています。公共交通機関では、近鉄名古屋線新正駅から徒歩約13分、または四日市あすなろう鉄道の日永駅から徒歩約10分が便利です。近鉄四日市駅からは三重交通バスを利用し、「中央緑地公園前」で下車すればすぐそばに到着します。

結論

四日市市中央陸上競技場は、地域のスポーツ振興に寄与する重要な施設であり、多様な競技イベントを支える役割を担っています。関係者や地域住民がともに楽しむ場として、今後も利用され続けることでしょう。

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