大浦天主堂停留場

大浦天主堂停留場

大浦天主堂停留場（おおうらてんしゅどうていりゅうじょう）は、長崎市大浦町に位置する長崎電気軌道の停留場で、駅番号は50です。この停留場は、長崎の観光名所である大浦天主堂およびグラバー園の近くにあり、多くの観光客が利用します。5号系統が停車し、観光や移動に非常に便利なスポットです。

歴史

この停留場は、1916年の12月27日に松ヶ枝橋停留場として開業しました。1930年には弁天橋停留場に改称され、その名称を50年近く使用されました。しかし、1980年に付近のバス停名称に合わせて大浦天主堂下停留場に変更され、さらに2018年には現在の大浦天主堂停留場と改名されました。このように、大浦天主堂停留場は名称変更を経て、地域の観光スポットに密接に関連する存在となっています。

年表

• - 1916年（大正5年）12月27日: 松ヶ枝橋停留場として開業。
• - 1930年（昭和5年）4月: 弁天橋停留場に改称。
• - 1980年（昭和55年）5月1日: 大浦天主堂下停留場に改称。
• - 1999年（平成11年）3月30日: 河川側のホームを改築。
• - 2000年（平成12年）3月28日: 道路側のホームを設置し、バス停との併用開始。
• - 2001年（平成13年）6月26日: 行先案内放送装置を設置。
• - 2008年（平成20年）5月29日: 電車接近表示装置を設置。
• - 2009年（平成21年）11月26日: 構内の芝生軌道化工事が完了。
• - 2018年（平成30年）8月1日: 大浦天主堂停留場に改称。

構造

大浦天主堂停留場は、併用軌道区間にありながらも、すこし高い位置に置かれた軌道に設置されています。これは半ば独立した専用軌道として機能しており、一面ずつ設けられた両側のホームは、河川側と道路側に配置されています。新地中華街方面行きのホームは河川側に、石橋方面行きのホームは道路側に設けられています。さらに、ホームの間には芝生が植えられ、周囲が緑化されています。

当初、河川側には片面しかホームがなかったため、前中扉がある車両の利用に制約がありました。このため、2000年に道路側の新しいホームを設けて利便性が向上し、さらにバス停も併設されて、初めて路面電車とバスが同じホームで乗り換えられるという日本初の事例となりました。しかし、ホーム幅が狭いため、乗客が集中するときには一部防護柵が設置されています。

利用状況

長崎電気軌道の調査によると、1998年の1日の乗降客数は2,259人でしたが、2015年には800人に減少しました。観光地へのアクセスが需要の変動に影響を与えているようです。

周辺情報

大浦天主堂停留場の周辺には、観光名所が点在しています。特に大浦天主堂やグラバー園は訪れる人々に人気があり、その他にも以下のような観光施設が近くにございます。

• - 長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館
• - 松翁軒
• - 四海樓本店
• - 長崎あじさい病院
• - 祈りの丘絵本美術館
• - 旧羅典神学校
• - 軍艦島デジタルミュージアム
• - 東山手十二番館
• - 大浦警察署
• - 昭和会病院

また、長崎バスの「大浦天主堂下」バス停も近くにあり、交通の便が良いのが特徴です。

隣接する停留場

長崎電気軌道大浦支線において、大浦海岸通停留場（駅番号48）と石橋停留場（駅番号51）が隣接しています。

このように、大浦天主堂停留場は歴史と観光が融合した地域に位置し、訪れる人々にとって欠かせない交通のハブとなっています。

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