大炊御門経秀

大炊御門経秀（おおいのみかど つねひで）は、江戸時代中期に活躍した公卿です。権大納言・大炊御門経音の子として生まれ、大炊御門家23代当主となりました。中御門天皇（114代）、桜町天皇（115代）、桃園天皇（116代）の三朝に亘って仕え、その才能を発揮しました。

経秀は正徳2年（1712年）に叙爵され、清華家の当主として異例の速さで昇進を重ねました。侍従、左近衛少将、左近衛中将といった要職を歴任し、享保9年（1724年）には従三位に達し、公卿の仲間入りを果たします。その後も、踏歌節会外弁、権大納言などの要職を歴任し、着実にその地位を確立していきました。

延享4年（1747年）には、右近衛大将および右馬寮御監に任じられます。これは武官としての最高位の一つであり、彼の武才もまた高く評価されていたことを示しています。寛延2年（1749年）には、内大臣に就任しますが、その後辞職しています。


大炊御門経秀の系譜は以下の通りです。

父：大炊御門経音
母：菊姫 - 上杉綱憲養女、吉良義央の娘
妻：醍醐冬熙の娘
男子：大炊御門家孝


このように、大炊御門経秀は公卿として、また武官としても、江戸時代中期に大きな足跡を残しました。彼の功績は、後世にも語り継がれています。

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