天津西駅

天津西駅

天津西駅（てんしんにしえき、中文表記: 天津西站、英文表記: Tianjinxi Railway Station）は、中華人民共和国天津市紅橋区に位置する中国国家鉄路集団（CR）の主要駅です。通称は西駅（簡体字: 西站）と呼ばれています。この駅は、中国の鉄道網において重要な役割を果たしており、多くの旅客と貨物の輸送を担っています。本項では、近接する天津地下鉄の西站駅についても詳しく記述します。

利用可能な鉄道路線

天津西駅には、以下の鉄道路線が乗り入れています。

中国国家鉄路集団
京滬線
京滬高速鉄道（支線）
天津地下直通線
津秦旅客専用線
津覇客運専線
天津地下鉄
■1号線
■4号線（建設中）
■6号線

これらの路線は、天津市内外へのアクセスを容易にし、駅の重要性を高めています。

歴史

天津西駅は、1910年に営業を開始して以来、数多くの改修工事と拡張を経て現在に至ります。以下に、その主な歴史をまとめます。

中国国家鉄路集団

1909年8月: 建設工事が開始されました。
1910年12月14日: 営業を開始しました。
1993年1月: 初の改修工事が開始されました。
1995年末: 工事が完成しましたが、手抜き工事の疑惑により再度改修が行われました。
2003年: 天津市の出資により、1番ホームにて通関手続きが可能になる改修工事と、ホーム上屋の改修、ホームの嵩上げが行われました。
2009年5月4日: 大規模な改修工事のため営業が一時中止されました。
2011年6月30日: 京滬高速鉄道の開業と同時に営業が再開されました。
2012年: 改修工事が完了しました。
2015年12月28日: 津覇客運専線が開業しました。

天津地下鉄

1984年12月28日: 開業しました。
2001年10月19日: リニューアル工事のため営業が一時中止されました。
2006年6月12日: 営業が再開されました。
2009年5月28日: 国鉄天津西駅の改修工事に伴い、営業が再び中止されました。
2011年6月30日: 1号線の営業が再開されました。
2016年12月31日: 6号線の駅が開業しました。

国鉄駅建設時のエピソード

1898年、清国政府の関与なしに、英独の資本家が津鎮鉄道（天津・鎮江鉄道）の建設を独断で決定しました。清国政府はこれに屈し、1908年に借款に同意し、路線名も津浦鉄道に改められました。津浦鉄道の北部区間は、天津起点の位置が未定のまま工事が開始され、現在の静海県良王庄から始まりました。鉄路大臣の調査員が「河北趙家場附近の空き地はターミナル駅建設に適している」と報告したことが、天津西駅の建設につながりました。この「河北趙家場」は、現在の紅橋区南運河一帯であり、現在の天津西駅から500mと離れていません。趙家場駅として建設された小さな洋館造りの駅舎は、現在も天津西駅の待合室として使用されています。

駅構造

中国国家鉄路集団

天津西駅は、京滬線が乗り入れる地上駅で、旅客と貨物の両方を扱う一等駅（旅客）です。総面積は68万平方メートルに及びます。かつては津浦線の起点でしたが、1969年に京哈線と接続され、京滬線の中間駅となりました。2009年からは京滬高速鉄道の乗り入れに伴い大規模な駅舎改築工事が行われ、2011年に新駅舎が完成しました。また、ドイツ式新古典主義建築の旧駅舎は、天津市の重点保護建築物に指定されており、歴史的な価値を保持しています。

貨物輸送については、天津西駅の他に西営門貨物駅、陳塘庄貨物駅も管轄しており、天津西駅は二等貨物駅となっています。取り扱い可能な貨物の最大重量は20t、貨物の処理能力は113万t/年です。2009年の改修工事によって、京滬高速鉄道、京津都市間鉄道が乗り入れ、ホームは13面26線に整備されました。そのうち、高速列車用は9面17線、在来線用は4面7線です。

天津地下鉄

現在は1号線と6号線の駅として機能しており、両路線ともに相対式ホーム2面2線の地下駅となっています。ホームにはホームドアが設置されており、安全性が確保されています。国鉄駅の改築に合わせて地下鉄駅も改修工事が行われ、エスカレーターの設置や、国鉄からの乗り換え改札が新設されました。

のりば

（具体的なのりばの情報は割愛します。）

駅周辺

天津西駅周辺には、以下の施設があります。

西駅長距離バスターミナル
北大医院
鉄道賓館
航空機電公司
天津第71中学

隣の駅

中国国家鉄路集団

京滬線: 南倉駅 - 天津西駅 - 曹荘駅
陳塘支線: 天津西駅 - 西営門駅（貨物のみ）
京滬高速鉄道: 天津西駅 - 天津南駅

天津地下鉄

■1号線: 西北角駅 - 西站駅 - 洪湖里駅
* ■6号線: 北竹林駅 - 西站駅 - 西青道駅

まとめ

天津西駅は、その長い歴史と重要な地理的役割から、天津市だけでなく中国の鉄道網全体においても非常に重要な駅です。多くの鉄道路線が乗り入れ、旅客輸送と貨物輸送の両方を担っており、今後もその重要性は増していくと考えられます。

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