天竜峡駅

天竜峡駅

天竜峡駅は、長野県飯田市川路天竜峡に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）飯田線の駅です。伊那盆地の南端に位置し、観光名所である天竜峡を見下ろす場所にあります。

概要

天竜峡駅は、1927年に伊那電気鉄道の駅として開業しました。その後、三信鉄道が乗り入れ、両社の接続駅として重要な役割を果たしました。国有化を経てJR東海に移管された現在でも、多くの普通列車が当駅を始終着駅としており、特急「伊那路」も全列車が停車します。観光客にとっては、天竜峡へのアクセス拠点として重要な駅となっています。

歴史

1927年（昭和2年）12月26日：伊那電気鉄道駄科駅 - 当駅間が開通し、終着駅として開業。一般駅でした。
1932年（昭和7年）10月30日：三信鉄道が門島駅まで開通し、当駅に乗り入れました。
1943年（昭和18年）8月1日：伊那電気鉄道・三信鉄道が国有化され、飯田線の一部となり、鉄道省（後の日本国有鉄道）の単独駅となりました。
1971年（昭和46年）12月1日：貨物取扱が廃止され、旅客駅となりました。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR東海に移管されました。
1988年（昭和63年）9月4日：駅開設60周年を記念して花電車が運行されました。
1990年（平成2年）4月：天竜峡温泉の発掘を契機に駅舎が改築されました。
2013年（平成25年）
9月：台風18号の影響により、当駅 - 平岡駅間が運休となり、バスによる代行輸送となりました。
10月10日：当駅 - 平岡駅間の運転が再開されました。

駅構造

天竜峡駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。また、側線と数本の留置線があります。ホーム間の移動には、千代駅側にある構内踏切を利用します。駅舎は下り線（単式ホーム）側にあります。
駅には駅長は配置されていませんが、駅員が配置されている直営駅です。飯田駅が当駅を管理しており、JR全線きっぷうりばも設置されています。

のりば

番線	路線	方向	行先
--	---	---	----
1	飯田線	下り	豊橋方面
2	飯田線	上り	飯田、辰野方面
3	飯田線	上り	飯田、辰野方面

利用状況

近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。

2016年度: 289人
2017年度: 303人
2018年度: 291人
2019年度: 276人

駅周辺

天竜峡駅の周辺は、観光地として知られる天竜峡が広がっています。駅の目の前には、国指定名勝の天竜峡があり、遊歩道や展望台が整備されています。また、天竜峡温泉が湧いており、旅館や土産物店が並ぶ温泉街となっています。しかし、近年は長野・新宿方面からの直通電車の廃止や、道路事情により大型観光バスが乗り入れにくいなどの課題があり、利用客の減少により旅館が閉鎖されるなど、観光面では苦戦を強いられています。

主な周辺施設:

天竜川
姑射橋
天龍峡温泉港（天竜ライン下りの乗船場）
八十二銀行天竜峡支店
三遠南信自動車道（飯喬道路）天龍峡IC

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

■飯田線

特急「伊那路」・臨時急行「飯田線秘境駅号」停車駅
■快速（上りのみ運転、当駅から川路寄りは普通列車）・■普通
門島駅 - 金野駅（※） - 千代駅（※） - 天竜峡駅 - 川路駅
（※）一部普通列車は金野駅を通過する（下り当該列車は千代駅も通過）。

脚注

注釈

なし

出典

参考文献を参照

参考文献

曽根悟（監修）（著）、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）（編）「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* あなたの駅前物語 天竜峡駅（長野県） - テレビ朝日

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