中韓天元対抗戦

中韓天元対抗戦（韓中天元戦）とは

中韓天元対抗戦は、中国と韓国それぞれの国内棋戦である天元戦の優勝者が、その年の最強者を決めるために争う、囲碁の国際棋戦です。1997年に始まり、2015年まで計19回開催されました。

主催は中国新民晩報とスポーツ朝鮮で、中国棋院と韓国棋院が後援しています。華中実業、東亜製薬などが協賛していました。優勝賞金は1万米ドルです。

開催方式

対戦は三番勝負で行われ、先に2勝した棋士が勝利となります。開催地は中国と韓国が交互に担当し、第1回は中国で開催されました。

持ち時間は開催国によって異なり、中国開催時は第15期までは各3時間、第17期からは各2時間45分、韓国開催時は各1時間でした。秒読みは韓国開催時のみ、1分5回が適用されました。
コミは一貫して6目半です。

歴代勝者

以下に歴代の勝者と対戦結果を示します（左側が勝者）。

1997年：李昌鎬 2-1 常昊
1998年：李昌鎬 2-0 常昊
1999年：李昌鎬 2-0 常昊
2000年：李昌鎬 2-0 常昊
2001年：常昊 2-0 李世乭
2002年：朴永訓 2-1 黄奕中
2003年：古力 2-0 宋泰坤
2004年：古力 2-1 崔哲瀚
2005年：古力 2-1 崔哲瀚
2006年：高根台 2-1 古力
2007年：古力 2-0 趙漢乗
2008年：元晟溱 2-0 古力
2009年：陳耀燁 2-1 姜東潤
2010年：朴廷桓 2-1 陳耀燁
2011年：陳耀燁 2-1 崔哲瀚
2012年：陳耀燁 2-1 崔哲瀚
2013年：陳耀燁 2-1 朴永訓
2014年：朴廷桓 2-0 陳耀燁
2015年：陳耀燁 2-0 羅玄

大会の意義

中韓天元対抗戦は、両国のトップ棋士がプライドをかけて戦う舞台として、囲碁ファンに大きな興奮を与えました。特に、李昌鎬と常昊の長年にわたる対決は、棋史に残る名勝負として語り継がれています。この棋戦は、両国の囲碁界の交流を深め、レベル向上に貢献したと言えるでしょう。


外部リンク

中国棋院「历届中韩天元对抗赛成绩 」
* CYBER Oro「한중천원전」

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