安川敬二

安川敬二

安川敬二（やすかわ けいじ、1916年1月22日 - 2009年7月10日）は、日本の実業家であり、安川電機の発展に大きく貢献した人物です。

生涯

福岡県北九州市にて、安川電機の創業者である安川第五郎の次男として生を受けました。1940年に東京帝国大学を卒業後、安川電機に入社し、実業家としての道を歩み始めます。

1972年、安川寛（第五郎の兄・安川清三郎の子）の後を継ぎ、安川電機の4代目社長に就任。社長在任中は、産業用ロボットの開発を積極的に推進し、安川電機の事業拡大に大きく貢献しました。

1985年には、創業家以外から初の社長となる菊池功にその座を譲り、自身は会長に就任。1988年に会長を退任し、その後は特別顧問として安川電機を支えました。

また、1982年から1983年まで日本電機工業会の会長を務め、業界の発展にも尽力。1986年には、長年の功績が認められ、勲二等瑞宝章を授与されました。

2009年7月10日、老衰のため93歳で逝去。

家族・親族

安川家は、安川財閥の創始者である安川敬一郎を祖とする名門であり、政財界に多くの人材を輩出しています。

父: 安川第五郎 - 安川財閥の創業者安川敬一郎の三男。
母: 松子 - 政治家鶴原定吉の娘
兄: 安川壮 - 外交官
弟: 安川定男 - 国文学者。妻はピアニストの安川加壽子。娘婿に金澤正剛
弟: 幾島明 - 医師で幾島家の養子となった。地球物理学者の坪井忠二は義父。
妻: 淑子 - 明石製作所創業者明石和衛の二女。
娘婿: 樋口輝彦など
義兄弟（姉妹の夫）に横山康吉、山下敏明など

参考文献

早川隆『日本の上流社会と閨閥（安川家 九州財界の重鎮）』角川書店、1983年、129-133頁。
佐藤朝泰『門閥 旧華族階層の復権（箕作・菊池家 箕作阮甫に始まる日本を代表する知的エリート家系）』立風書房、1987年4月10日第1刷発行、477-484頁。ISBN 4-651-70032-2。

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