安曇野市有明荘

国民宿舎 有明荘：北アルプスの玄関口、絶景と温泉の宿

長野県安曇野市の中房渓谷に佇む国民宿舎有明荘は、中部山岳国立公園内に位置する温泉宿です。標高1380メートル、燕岳登山口からわずか700メートルの場所にあり、登山客や自然愛好家にとって絶好のロケーションです。日帰り入浴も可能で、雄大な自然と温泉を満喫できる施設として人気を集めています。

歴史ある温泉宿

有明荘の歴史は1949年、中房温泉下流で発見された源泉に遡ります。1951年の開業当初は「村営有明温泉」として、地元住民の保養所として利用されていました。その後、穂高町営国民宿舎となり、2005年の安曇野市誕生、2008年の燕山荘による指定管理者制度導入を経て、現在に至ります。長い歴史の中で、登山者や湯治客など多くの人々を受け入れてきた、地域に根付いた施設と言えるでしょう。

施設概要と魅力

有明荘は鉄筋2階建ての建物で、全24室の和室を備えています。最大73名まで宿泊可能で、家族連れにも最適です。館内には大浴場、露天風呂、家族風呂の他に、食堂や売店、休憩スペースなども完備されており、快適な滞在をサポートします。

食事は地元産の食材をふんだんに使用した料理が自慢です。旬の山菜、イワナ、馬刺し、わさび漬けなど、安曇野の豊かな自然が育んだ味覚を堪能できます。

有明温泉

有明荘の温泉は「有明温泉」として知られ、アルカリ性単純温泉です。泉温は65度で、神経痛、筋肉痛、リウマチ、糖尿病、冷え症などに効能があるとされています。男女それぞれに大浴場と露天風呂があり、開放的な空間で心身ともに癒されるひとときを過ごせます。

有明温泉と穂高温泉は、1980年に国民保養温泉地に指定されており、その効能と質の高さが認められています。

アクセス

有明荘へのアクセスは、公共交通機関と自家用車、どちらでも可能です。

公共交通機関: JR大糸線穂高駅から路線バスで約55分（季節運行）。
自家用車: 長野自動車道安曇野インターチェンジから約60分。駐車場は普通車25台分完備しています。

「中房温泉郷」呼称問題

有明荘はかつて「中房温泉郷」として観光PRを行っていましたが、商標登録に関する訴訟を経て、「中房温泉郷」の名称使用を停止しています。この歴史的経緯も、有明荘を知る上で重要な要素と言えるでしょう。

まとめ

国民宿舎有明荘は、北アルプスの雄大な自然に囲まれた、歴史と伝統のある温泉宿です。登山やハイキングの拠点として、また温泉と自然を満喫する旅の目的地として、多くの人々に愛されています。地元の食材を味わえる食事や、快適な宿泊施設、そして素晴らしい温泉は、忘れられない旅の思い出を創り出すことでしょう。

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