宮ヶ瀬レイクサイドエフエム

宮ヶ瀬レイクサイドエフエム（みやがせレイクサイドエフエム）は、神奈川県愛甲郡清川村の一部地域を放送対象地域とするコミュニティFM局です。正式な局名は「宮ヶ瀬レイクサイドエフエム放送機構株式会社」が保有する特定地上基幹放送局で、愛称として「宮ヶ瀬レイクサイドエフエム」が用いられています。また、「むらラジやまラジ836」という愛称も併用し、地域に根差した放送活動を行っています。

概要

2010年（平成22年）に開局した宮ヶ瀬レイクサイドエフエムは、関東総合通信局管内において唯一、村に所在するコミュニティ放送局です。清川村の人口は、全国的にも少ない部類に入り、コミュニティFM局がある自治体としては、鹿児島県大島郡宇検村に次いで2番目に少ない人口規模となっています。

この放送局は、清川村で電気工事会社を経営する朝倉徳男氏らが中心となって設立されました。代表取締役社長には朝倉氏、代表取締役放送事業者には望月千弘氏が就任しています。また、望月氏と放送局長の志村寧子氏の間には、マスメディア集中排除原則における支配関係が存在します。

清川村は山間部に位置し、集落が点在しているため、放送エリアの整備には工夫が凝らされています。本社・演奏所（スタジオ）は、宮ヶ瀬湖畔の宮ヶ瀬に置かれています。送信所は、親局が村役場のある煤ヶ谷にあり、呼出符号はJOZZ3BT-FM、周波数は83.6MHz、空中線電力は2Wです。中継局は本社・スタジオと同じ宮ヶ瀬にあり、同じ周波数で空中線電力は20Wと、中継局の方が大出力となっています。この2つの局を合わせて、清川村の一部地域をカバーしています。

清川村の世帯の約90％が、親局を中心とした半径2.5km以内に位置しており、親局のみでも全世帯の約84％をカバーできます。残りの約10％の世帯は、中継局を中心とした半径7km以上のエリアにあり、中継局の出力をコミュニティ放送では最大となる20Wにすることで、さらに約6％の世帯を放送区域に含めることができ、結果的に約90％の世帯が放送を聴取できる環境が整備されました。

宮ヶ瀬レイクサイドエフエムでは、ベリカードを発行しており、郵送による受信報告書を受け付けています。また、清川村とは「災害時における放送に関する協定書」を締結しており、災害発生時には地域住民への情報伝達手段として重要な役割を担っています。

沿革

2009年（平成21年）11月18日 - 宮ヶ瀬レイクサイドエフエム放送機構株式会社設立。
2009年12月1日 - 親局と中継局の放送局（現・特定地上基幹放送局）の予備免許取得。
2010年3月30日 - 親局と中継局の放送局の免許取得。
2010年3月31日 - 開局。午前5時より放送開始。
2012年（平成24年）8月1日 - 清川村と「災害時における放送に関する協定書」を締結。
2021年（令和3年）1月17日 - 神奈川FMネットワーク（KFN）に加盟。これにより、神奈川県内の全コミュニティ放送局がKFNに加盟しました。

主な番組

2010年（平成22年）11月時点での主な番組は以下の通りです。

宮ヶ瀬レイクサイドステーション（休日は「宮ヶ瀬レイクサイドステーションホリデー」）（8:00 - 18:00）
朝ラジ（平日 8:00）
みんなで唄おう　836（平日 8:30）
ラジオきよかわだより（毎日 8:45、12:30、15:30、17:30）
ようこそ清川、ようこそ宮ヶ瀬湖へ（休日 10:00、14:00）
宮ヶ瀬レイクサイドアリーナ（18:00 - 8:00）‐ 音楽が中心

最新の番組情報については、公式の番組表を参照してください。

脚注

外部リンク

宮ヶ瀬レイクサイドエフエム
宮ヶ瀬レイクサイドエフエム (@miyagasefm) - X（旧Twitter）

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