宮田達男

宮田 達男

宮田 達男（みやた たつお）は、1928年10月7日に東京都で生まれた日本の脚本家、そして作詞家です。長きにわたり、日本の映画界やテレビドラマ界において、多くの作品に関わりました。

人物と経歴

映画分野では主に日活の配給作品、テレビドラマではTBS系列の制作作品を中心に、数多くの脚本を執筆しました。単に脚本家としてだけでなく、作詞家としても活動を展開し、才能を発揮しました。

2012年6月3日、呼吸不全のため83歳でこの世を去りました。

演出家として知られ、新国立劇場の演劇芸術監督も務める宮田慶子は長女にあたります。

主な作品

宮田達男氏が手掛けた主な作品は以下の通りです。

脚本

映画

※『こわしや甚六』を除き、すべて日活配給作品です。

刑事物語シリーズ
刑事物語 前科なき拳銃（1960年）
刑事物語 知り過ぎた奴は殺す（1960年）
刑事物語 ジャズは狂っちゃいねえ（1961年）
機動捜査班シリーズ
機動捜査班（1961年）
機動捜査班 罠のある街（1961年）
機動捜査班 秘密会員章（1961年）
機動捜査班 東京危険地帯（1962年）
機動捜査班 無法地帯（1962年）
機動捜査班 東京午前零時（1962年）
機動捜査班 群狼の街（1962年）
拳銃横丁（1961年） - 長谷川公之と共同で脚本を担当
サラリーマン物語 新入社員第一課（1962年）
海の鷹（1963年）
こわしや甚六（1968年、松竹）

テレビドラマ

多岐にわたる局で、様々なジャンルのドラマ脚本を手掛けました。

お道楽ファンタジー / OK横丁に集れ（1957年、NTV）
人生ご案内（1958年 - 1959年、KR）
大洋劇場 / コメディ 本番OK（1958年 - 1959年、KR）
あんみつ姫（中原美紗緒主演版）（1958年 - 1960年、KR）
NEC劇場→NECサンデー劇場（NET）
維新風雲録（1958年）
夜のイヤリング（1960年）
少年探偵ドラマ / 口笛探偵長（1959年 - 1960年、NTV）
ホップステップお嬢さん（1960年 - 1961年、KR）
熱血カクタス（1960年、BSN）
東芝土曜劇場 / 人形の眼（1960年、CX）
特別機動捜査隊（1961年 - 1962年、NET）
教授と次男坊（1961年、NTV）
七人の刑事（TBS） - 複数のシーズンに参加
第1シーズン（1961年 - 1964年）
第2シーズン（1968年）
夢を失わず（1962年、KTV）
でっかく生きろ!（1964年、TBS） - 第3話の脚本を担当
水の炎（1964年、NTV）
ママの同窓会（1964年、CX）
天下の若者（1964年 - 1965年、CX）
クラレアワー / 続・咲子さんちょっと（1964年 - 1965年、TBS）
格言社長と実行社員（1964年 - 1965年、TBS）
男は太郎（1964年 - 1965年、CX）
あしたのお嬢さん（1965年、TBS)
ヨーイ・ドン（1965年、CX）
夜間飛行（1965年、NTV）
サザエさん（1965年 - 1967年、CX）
おれの番だ!（1965年、TBS） - 第11話の脚本を担当
土曜日の虎（1966年、TBS） - 第9話の脚本を担当
東京警備指令 ザ・ガードマン（1966年、TBS）
特ダネ記者（1966年、NTV）
オーイわーいチチチ（1966年、NTV）
ウルトラマン（1966年、TBS） - 第11話「ミイラの叫び」の脚本を担当
お嫁さん（TBS） - 複数のシリーズに関与
第1シリーズ（1966年） - 第21話の脚本を担当
第2シリーズ（1967年） - 第1話の脚本を担当
第3シリーズ（1967年）
第4シリーズ（1968年）
第5シリーズ（1968年 - 1969年）
第6シリーズ（1969年）
第7シリーズ（1969年 - 1970年）
おにいさん（1967年、CX）
レ・ガールズ（1967年、NTV）
みんな世のため（1967年、NET）
刑事さん（TBS） - 複数のシーズンに参加
第1シリーズ（1967年）
第2シリーズ（1968年）
おムコさん（1968年、TBS）
ナショナル劇場 / こんにちは!そよ風さん（1969年、TBS）
ひげとたんぽぽ（1969年、NTV） - 第7話の脚本を担当
江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 第4回「ダイヤモンドを喰う女 黒蜥蜴より」（1970年、12ch） - 長谷川公之と共同で脚本を担当
二人の刑事（1970年、TBS） - 第7話の脚本を担当
ベルサイユのトラック姐ちゃん（1976年、NET） - 長谷川公之と共同で脚本を担当

原作

おーい!わが家（1967年、CX）

作詞

ヒマラヤ天兵 - 井出昭と共同で担当
* 江利チエミの歌唱によるテレビドラマ「サザエさん」の主題歌作詞

宮田達男氏は、映画やテレビドラマの脚本家として精力的に活動する一方で、国民的な人気を博したテレビ主題歌の作詞も手掛けるなど、エンターテイメント界の多様な分野に足跡を残しました。特に、日活の刑事・捜査班シリーズや、長期にわたる人気を誇ったTBSのドラマシリーズにおいて、その手腕を発揮しました。その作品群は、昭和の日本の映像文化の一端を形作る重要な要素となっています。

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