小松家 (侯爵家)

小松家（こまつけ）

小松家は、北白川宮能久親王の第4王子である小松輝久が、臣籍降下した際に旧小松宮家の祭祀を継承するために創設された華族の侯爵家です。

歴史

輝久王は、明治22年の皇室典範により皇族の養子相続が不可能になったため、小松宮彰仁親王の養子でありながら、臣籍降下を願い出ました。当初は輝久王が未成年であったことや、皇室典範が女子の降嫁以外に臣籍を認めていなかったことから、小松家の創設は見送られました。

その後、明治40年の皇室典範増補により、男子皇族も請願による臣籍降下が認められるようになり、輝久王は明治43年に小松姓を賜り、侯爵位を授けられました。これにより、旧小松宮家の祭祀を継承することとなりました。

輝久は海軍軍人として海軍中将まで昇進し、夫人には玉里島津家当主である島津忠済公爵の次女、薫子を迎えました。戦後は平安神宮の宮司を務めています。息子には彰久がおり、その夫人は西竹一男爵の娘、淑子です。

彰久と淑子の息子である揮世久は、平成29年に鷹司家の鷹司尚武の後を継ぎ、伊勢神宮の大宮司に就任しました。

系図

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凡例

実線：実子
点線（縦）：養子
系図は『平成新修旧華族家系大成 上巻』に準拠

系譜注

[特記事項があればここに記述]

脚注

[脚注があればここに記述]

出典

霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 上巻』霞会館、1996年（平成8年）。ISBN 978-4642036702。
小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』中央公論新社〈中公新書1836〉、2006年（平成18年）。ISBN 978-4121018366。
森岡浩『日本名門・名家大辞典』東京堂出版、2012年（平成24年）。ISBN 978-4490108217。

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