尾張サイクリングロード

尾張サイクリングロード：幻の自転車道を辿る

尾張サイクリングロードは、1979年から2006年まで愛知県に存在した自転車専用道路です。名古屋市上下水道局の水道送水幹線上に整備され、海部郡大治町の大治浄水場から一宮市の朝日取水場まで、ほぼ直線に15kmに渡って伸びていました。

現在は「尾張水道みち」と名称を変え、サイクリングロードとしての整備は行われていませんが、自転車や歩行者の通行は可能です。かつての面影を残しつつ、生活道路として利用されています。

建設と管理

尾張サイクリングロードは、中日新聞社の提唱により、日本自転車振興会の競輪共益資金の補助を受けて建設されました。社団法人愛知青少年協会が建設を担当し、完成後は尾張サイクリングロード運営管理委員会が管理を行っていました。

特徴

全長15kmの自転車専用道路でしたが、河川、鉄道線路、主要道路などによってルートが分断されている箇所が多く、迂回が必要となる場所もありました。三宅川付近には休憩所が1カ所設置されていました。

歴史

1979年3月30日：竣工
2006年3月30日：廃止

通過自治体

愛知県
海部郡大治町
あま市
稲沢市
一宮市

交差していた主な道路・鉄道路線・河川

尾張サイクリングロードは、多くの道路、鉄道路線、河川と交差していました。主なものを以下に示します。

愛知県道79号甚目寺佐織線（甚目寺街道）（分断、苅屋橋交差点を利用）
愛知県道124号西条清須線
国道302号（名古屋環状2号線）（分断）
福田川（専用橋で横断）
名鉄津島線 七宝駅（分断、既設道路を利用）
愛知県道126号給父西枇杷島線（専用歩道橋で横断）
蟹江川（隣接する正則橋を利用）
愛知県道128号給父清洲線（専用信号機で横断）
愛知県道65号一宮蟹江線（西尾張中央道）（近くの交差点の歩道橋を利用）
三宅川（専用橋で横断）
愛知県道121号津島稲沢線（専用信号機で横断）
愛知県道130号馬飼井堀線（専用信号機で横断）
愛知県道67号名古屋祖父江線（専用信号機で横断）
愛知県道132号天池片原一色線（専用信号機で横断）
国道155号（信号機で横断）
光堂川（専用橋で横断）
愛知県道133号稲沢祖父江線
日光川（分断、山西橋を利用）
名鉄尾西線（分断、山崎駅北側の踏切を利用）
岐阜県道118号・愛知県道135号羽島稲沢線
領内川（専用橋で横断）
愛知県道129号一宮津島線
愛知県道513号一宮西中野線

沿線の主な施設

沿道には、特に目立った施設はありませんでした。

現在の尾張水道みち

尾張サイクリングロードは廃止されましたが、跡地は「尾張水道みち」として、地域住民の生活道路として利用されています。サイクリングロードとしての整備は行われていないため、走行には注意が必要です。しかし、かつてのサイクリングロードの面影を残し、のどかな風景の中を走ることができます。

関連情報

* 水道道路

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