山崎達之輔

山崎達之輔の生涯と業績

山崎達之輔（やまざき たつのすけ）は、1880年に福岡県大川市で生まれ、日本の政治史において多大な影響を与えた人物です。彼の兄弟には内務大臣を務めた山崎巌がおり、山崎達之輔はその弟として知られています。さらに、元国土庁長官である山崎平八郎は、達之輔の甥に当たりますが、達之輔が平八郎を実の子のように育てたことから、関連の文献では平八郎が達之輔の子として記載されることも多いです。

初期のキャリアと肉付け

達之輔は1906年に京都帝国大学法科大学独法科を卒業後、台湾総督府の参事官としてキャリアをスタートさせ、その後は文部省に転職しました。1924年には、地元の福岡県第13区から無所属で第15回総選挙に立候補し見事に初当選を果たします。この時、彼は中正倶楽部に属していましたが、後に政友会に移籍しました。

1927年、達之輔は田中義一内閣において文部政務次官という重要なポストに就任しました。彼は次の選挙でも連続して当選を果たし、1934年には岡田内閣に反して農林大臣として入閣、これにより政友会を除名されてしまいます。その後、自らが新たに昭和会を結成し、政治活動を続けました。

政治活動と大臣職

達之輔は1937年には林内閣の農相兼逓信大臣として入閣し、親軍的新党結成を目指しました。続く第20回総選挙では昭和会公認で立候補し、6回目の当選を果たします。彼はさらに進化し、1940年には聖戦貫徹議員連盟を結成し、大政翼賛会の総務に就任します。

1943年には東條内閣において農相として入閣し、続いて農商大臣としても任命されました。この頃、彼の業績としては文部省での普通学務局長や図書監査官などがあります。彼は政友会の政調会長としても活躍し、党内での影響力を強固にしました。

晩年と追放

1945年には日本進歩党の結党に参加しますが、翌年の1946年には公職追放の憂き目に遭います。達之輔はその後、1948年に67歳で生涯を閉じます。

栄典とその足跡

彼の業績は高く評価され、1943年には正三位を受賞しました。彼の政治活動の多様性と広範な影響力は、日本の政治において重要な役割を果たしました。達之輔の一生は、政治界における兄弟の絆や家族の支援が如何に重要であるかを示す一例であり、これからも多くの人々に知識とインスピレーションを与えることでしょう。

もう一度検索