岡田康彦

岡田康彦の経歴

岡田康彦（おかだ やすひこ）は、1943年6月1日に生まれた日本の官僚、弁護士です。彼は、大蔵省と環境庁で重要な役職を歴任し、環境事務次官を務めたことで知られています。

生い立ちと学歴

愛知県宝飯郡出身の岡田氏は、愛知県立時習館高等学校を経て、東京大学法学部に進学しました。大学在学中には、国家公務員上級試験でトップの成績を収め、司法試験にも合格するという卓越した能力を示しました。この時期から、彼の将来が嘱望されていたことが伺えます。

大蔵省でのキャリア

1966年に大蔵省に入省した岡田氏は、大臣官房財務参事官付に配属されました。同期には、武藤敏郎（東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長、日銀副総裁）、中島義雄（Kエナジー代表取締役）、佐藤謙（世界平和研究所理事長）、中山成彬（国土交通大臣、文部科学大臣）、中山恭子（拉致問題担当大臣）など、後に日本の政治・経済界で重要な役割を果たすことになる人物たちがいました。

岡田氏は、税務署長、熊本県企画開発部長、日本専売公社総務部主計課長など、様々な役職を経験しました。1991年には横浜税関長に就任し、「関税局で学んだ理論を実践で生かしたい」と抱負を語りました。これらの経験を通じて、彼は実務能力と理論的知識を兼ね備えた官僚として成長していきました。

環境庁での活躍

1996年、岡田氏は環境庁に出向し、環境庁官房長に就任しました。その後、企画調整局長を経て、1999年には環境事務次官という環境行政のトップに立ちました。環境問題に対する彼の深い理解と取り組みは、環境政策の推進に大きく貢献しました。

退官後の活動

2001年に環境事務次官を退任した後、岡田氏は住宅金融公庫副総裁に就任しました。さらに、2012年には弁護士登録を行い、北浜法律事務所に入所しました。これにより、彼は行政官としての経験に加えて、法曹界でもその能力を発揮しています。

詳細な略歴

以下に、岡田氏の詳しい略歴をまとめます。

1966年4月：大蔵省入省、大臣官房財務参事官付
1967年6月：名古屋国税局調査査察部
1968年7月：大臣官房調査企画課
1969年4月：証券局企業財務第一課企画係長
1971年7月：八戸税務署長
1972年2月：防衛庁経理局会計課
1974年7月：主計局総務課長補佐（企画担当）
1976年7月：主計局主計官補佐（郵政、電電係主査）
1977年7月：主計局主計官補佐（地方財政第一、第二係、補助金係主査）
1978年7月：主計局法規課長補佐
1981年7月：熊本県企画開発部長
1983年6月：日本専売公社総務部主計課長
1985年6月：主計局主計企画官（調整担当）
1986年6月：主計局主計官（防衛予算担当）
1988年6月：主計局法規課長
1989年6月：関税局企画課長
1990年6月：関税局総務課長
1991年6月：横浜税関長
1993年7月：大臣官房金融検査部長
1994年7月：東京国税局長
1995年5月：証券取引等監視委員会事務局長
1996年7月：環境庁官房長
1998年1月：環境庁企画調整局長
1999年7月：環境事務次官
* 2001年1月：退官


岡田康彦は、その多岐にわたるキャリアを通じて、日本の行政と法曹界に大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。

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