島後

島後（どうご）について

島後は、日本の隠岐諸島の主な島であり、全域は島根県隠岐郡隠岐の島町に位置しています。また、隠岐支庁があるため、地域行政の中心ともなっています。隠岐の島々の中では特に重要な島で、西側には島前（西ノ島、中ノ島、知夫里島）と対を成しています。

地勢と基本情報

島後の面積は241.64平方キロメートル、周囲は約211キロメートル、また人口は約13,000人です。この島は自然美に恵まれた場所であり、美しい景観が広がっています。それだけでなく、地域の歴史も深く、古来より多くの人々が訪れてきました。

歴史的背景

律令制において、島後は南部が隠岐国周吉郡、北部が穏地郡に分かれていました。歴史的には、南北朝時代に後醍醐天皇が流された際に、隠岐国分寺が御在所として選ばれたという伝説があります。その後、1889年に島嶼町村制が施行され、郡が廃止されましたが、1904年には復活し、周吉郡と穏地郡が再編成されました。1954年には西郷町が新たに発足し、1960年に中村が西郷町に統合されました。さらに、1969年には周吉郡と穏地郡が廃止され、隠岐郡に統合。2004年には隠岐の島町が新たに誕生しました。

交通アクセス

島後へのアクセスは便利です。隠岐空港（隠岐世界ジオパーク空港）があり、日本航空が大阪国際空港や出雲空港との間で便を運航しています。また、港湾には重要港湾である西郷港があり、定期旅客航路が隠岐汽船によって運航されています。フェリーや超高速船が隠岐諸島の各港と本土の七類港、境港を結んでいます。加えて、隠岐一畑交通や隠岐の島町公営バスが路線バスサービスを提供され、島内の移動が容易になっています。

観光名所

島後には多くの観光名所があり、その中でも白島海岸や浄土ヶ浦は特に人気があります。玉若酢命神社や水若酢神社は、訪れる人々に神秘的な雰囲気を提供します。また、隠岐郷土館や壇鏡の滝も、歴史や自然を感じることができるスポットとして知られています。

竹島との関わり

島後から北西に約158キロメートルの位置には、韓国が領有権を主張している竹島があります。これは隠岐の島町竹島官有無番地に位置しており、その地理的背景からも多くの議論が展開されています。

周辺の島々

隠岐の島町には、大森島、三峰島、松島、沖ノ島、ローソク島といった周辺の島々が存在し、それぞれに独自の魅力があります。これらの島々への訪問も、多くの観光客にとって魅力的な体験となるでしょう。

最後に

島後は自然と歴史、文化が共存する魅力的な島です。観光名所を巡りながら、美しい景観を楽しむことができるこの場所は、多くの人にとって忘れられない思い出を提供してくれるでしょう。

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