川内駐屯地

陸上自衛隊川内駐屯地について

陸上自衛隊川内駐屯地は、鹿児島県薩摩川内市冷水町に所在する、陸上自衛隊の駐屯地です。九州における防衛体制の重要な拠点の一つであり、第8施設大隊をはじめとする様々な部隊が駐屯しています。駐屯地司令は第8施設大隊長が兼務しており、駐屯地全体の運営を統括しています。駐屯地の近くには、自衛隊の訓練に使用される川内演習場があります。

沿革

川内駐屯地は、1985年（昭和60年）に開設されました。

1985年3月20日: 第438会計隊が新編されました。
1985年3月25日: 川内駐屯地が開設され、第8施設大隊が北熊本[[駐屯地]]から移駐しました。当時は川内市が合併する前でした。
2005年3月28日: 第8後方支援連隊第1整備大隊施設整備隊が新編され、第8施設大隊の支援体制が強化されました。
2015年3月26日: 会計隊の改編に伴い、第438会計隊が廃止され、新たに第364会計隊川内派遣隊が設置されました。
2023年3月16日: 第301電子戦中隊の一部が配置されました。

これらの沿革から、川内駐屯地は時代の変化や防衛戦略の進展に対応して、その体制を変化させてきたことがわかります。

駐屯部隊

川内駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊
第8師団
第8施設大隊：駐屯地の中核をなす部隊です。
第8後方支援連隊
第1整備大隊
施設整備隊：第8施設大隊を支援します。
火器車両整備中隊
川内派遣隊
西部方面システム通信群
第102基地システム通信大隊
第319基地通信中隊
川内派遣隊
西部方面会計隊
第364会計隊
川内派遣隊
川内駐屯地業務隊
陸上総隊隷下部隊
電子作戦隊
第301電子戦中隊（一部）：電子戦に対応する部隊です。
防衛大臣直轄部隊
警務隊
西部方面警務隊
第135地区警務隊
川内派遣隊
情報本部
太刀洗通信所
通信支所

これらの部隊が連携し、駐屯地の任務を遂行しています。

最寄りの幹線交通

川内駐屯地へのアクセスには、以下の交通手段が利用できます。

高速道路: 南九州西回り自動車道（川内道路）薩摩川内都IC
一般道: 国道3号、国道267号、鹿児島県道36号川内郡山線、鹿児島県道42号川内加治木線、鹿児島県道46号阿久根東郷線
鉄道: JR九州九州新幹線/鹿児島本線・肥薩おれんじ[[鉄道]]肥薩おれんじ[[鉄道]]線川内駅
港湾: 川内港、鹿児島港（重要港湾）、串木野新港、枕崎港、魚見港（地方港湾）
飛行場: 鹿児島空港（第二種空港）

これらの交通網が、人員や物資の輸送を支えています。

周辺の重要施設

川内駐屯地の周辺には、以下の重要な施設が存在します。

川内原子力発電所: 出力178.0万kWのPWR型原子炉を持つ原子力発電所です。
川内発電所: 出力100.0万kWの石油火力発電所です。
串木野国家石油備蓄基地: 約168万㎘の石油を備蓄する国家備蓄基地です。
新日本石油基地㈱喜入備蓄基地: 世界最大級の原油中継備蓄基地で、約500万㎘の原油を備蓄しています（うち約250万㎘は国家備蓄）。
内閣衛星情報センター南受信管制局: 衛星情報の受信・管制を行う施設です。
新日本科学鹿児島本社安全性研究所: 霊長類を用いた前臨床試験の研究機関です。
鹿児島県無線漁業協同組合無線局: 航空交通・報道上重要な無線局です。
* 菱刈鉱山: 国内産出量の殆どを占める金鉱山です。

これらの施設は、エネルギー供給や情報収集、研究開発といった様々な分野で重要な役割を果たしており、川内駐屯地の防衛戦略にも密接に関わっています。

まとめ

川内駐屯地は、陸上自衛隊の重要な拠点として、地域社会と連携しながら日本の防衛に貢献しています。周辺のインフラや施設も、駐屯地の活動を支える上で不可欠な存在です。

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