広橋兼郷

広橋兼郷（ひろはし かねさと）

広橋兼郷は、応永8年（1401年）に生まれ、文安3年（1446年）4月12日に亡くなった室町時代中期の公卿です。本名は広橋宣光ですが、別名として広橋親光とも知られています。彼の歴史的背景や官歴、系譜について詳しく見ていきましょう。

官歴

広橋兼郷は公的な地位を数多く経験しており、そのキャリアは多岐にわたります。彼の行政や政治に関する地位は以下の通りです。

• - 応永16年（1409年）：文章生としての第一歩を踏み出しました。
• - 応永17年（1410年）：従五位下に任命され、徐々にその地位を高めていきました。
• - 応永18年（1411年）：治部少輔に就任。
• - 応永19年（1412年）：侍従の地位に昇進。
• - 応永22年（1415年）：右衛門権佐に任命。
• - 応永23年（1416年）：左衛門権佐となり、従五位上に昇進。
• - 応永24年（1417年）：正五位下に昇進。
• - 応永25年（1418年）：蔵人としての役割を担いました。
• - 応永26年（1419年）：権右少弁、正五位上に昇進。
• - 応永27年（1420年）：左少弁として任務を遂行。
• - 応永28年（1421年）：右中弁としての重要な役職を担いました。
• - 応永29年（1422年）：従四位上に昇進。
• - 応永30年（1423年）：蔵人頭に任命された後、
• - 応永31年（1424年）：左中弁及び正四位上に昇進。
• - 応永32年（1425年）：参議に就任。
• - 正長元年（1428年）：従三位及び権中納言となります。
• - 永享4年（1432年）：院執権に就任しました。
• - 嘉吉元年（1441年）：正三位に昇進。
• - 文安2年（1445年）：最終的に従二位に至りました。

このように、広橋兼郷は室町時代の中で非常に重要な役割を果たし、多くの役職を歴任しました。彼の経歴からは、当時の政治的な変遷が垣間見えます。

系譜

広橋兼郷の家族についても触れておきます。彼の父は広橋兼宣であり、二人の子どもがいます。ひとりは日野春龍丸、もうひとりは広橋綱光です。彼の家系は室町時代における公卿としての重要性を示しており、彼自身の公的な地位とも相まって家族の歴史もまた注目に値します。

参考文献

広橋兼郷についての詳しい情報は、坂本武雄の『公卿辞典』や黒板勝美の『公卿補任』に記されています。これらの文献は、彼の公的な経歴や室町時代の公卿制度についての理解を深めるための貴重な資料となっています。彼の官歴や家族についての知識は、室町時代の政治的背景を理解するために重要な要素です。

広橋兼郷はその役職や関連する歴史の中で多くの影響を与えた人物であり、その業績は今日でも語り継がれています。

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