府中町 (東京都)

府中町（ふちゅうまち）

府中町は、現在の東京都府中市にかつて存在した自治体です。現在の府中市は1954年に新設合併によって誕生したものであり、この府中町とは別の自治体です。ここでは、府中町の歴史と、前身となった府中駅についても解説します。

1880年（明治13年）1月 - 新宿町、本町、番場宿町、八幡宿町、屋敷分村が合併し、神奈川県北多摩郡に府中駅が成立しました。
1889年（明治22年）4月1日 - 町村制の施行に伴い、府中駅は名称をそのままに町制を施行しました。
1893年（明治26年）6月19日 - 府中駅は府中町に改称しました。
1893年（明治26年）4月1日 - 東京府へ移管されました。
1943年（昭和18年）7月1日 - 東京都制が施行されました。
1954年（昭和29年）4月1日 - 多磨村、西府村と合併し、府中市が新設され、同日府中町は廃止されました。

府中町内には、以下の鉄道が通っていました。

国鉄（現・JR東日本）
南武線：府中本町駅 - 分倍河原駅
中央本線（下河原線）：東京競馬場前駅
京王帝都電鉄（現・京王電鉄）
京王線：東府中駅（八幡前駅・臨時競馬場前駅） - 府中駅 - 分倍河原駅

下河原線の北府中駅は1956年に開業したものであり、府中町が存在した時期にはありませんでした。また、下河原駅（貨物駅）は西府村に所在していました。武蔵野線は1973年、京王競馬場線は1955年に開業したもので、府中町廃止後の開業です。

府中町内には、以下の主要な道路が通っていました。

甲州街道
鎌倉街道
品川道

府中町内には、以下の名所・旧跡がありました。

大國魂神社
東京競馬場（南東の一部分は多磨村）