放光寺 (松本市)

放光寺は、長野県松本市蟻ケ崎にある曹洞宗の寺院で、山号を日光山と称します。本尊は十一面観音で、秘仏とされています。松本市内では、兎川寺、牛伏寺と並び、最も歴史のある寺院の一つとして知られています。

寺伝によると、放光寺は天平2年（730年）に行基によって開山されたと伝えられています。その後、平安時代の延暦年間（782年 - 806年）には、坂上田村麻呂が伽藍を整備したとされています。

当初、放光寺は真言宗の寺院でしたが、明治時代の廃仏毀釈によって荒廃しました。しかし、大正時代に入り、曹洞宗の寺院として再興され、現在に至ります。

長野県宝
木造十一面観音立像：平安時代後期に作られたとされる木造の仏像で、松本地方最古の木造仏です。廃仏毀釈や火災からも免れ、現在までその姿を保っています。秘仏のため、一般の拝観はできません。

放光寺の境内には、以下の建物があります。

本堂：寺の中心となる建物です。
六角堂：六角形の形をした建物です。
秋葉神社：火伏せの神様である秋葉大権現を祀る神社です。

放光寺では、以下の行事が執り行われています。

1月13日、14日：厄除け縁日が行われます。
12月：年末には、二年参りが行われます。

松本バスターミナルから松本電鉄バスアルプス公園行きに乗車し、約13分。「放光寺」バス停で下車してください。

『探訪信州の古寺禅宗』郷土出版社、1996年。ISBN 4876633258。

放光寺

放光寺は、その長い歴史と文化財の価値から、多くの人々に愛され続けている寺院です。機会があれば、ぜひ一度訪れてみてください。

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