新大村駅

新大村駅（しんおおむらえき）

新大村駅は、長崎県大村市植松三丁目に位置する九州旅客鉄道（JR九州）の駅です。西九州新幹線と在来線である大村線が乗り入れており、それぞれの路線への乗り換えが可能です。

概要

新大村駅は、西九州新幹線の開業に合わせて新たに設置された駅です。長崎空港に比較的近い場所に位置していますが、大村市の中心駅は大村駅となっています。この駅は、西九州新幹線と大村線の2路線が乗り入れており、相互の乗り換えが可能です。

大村線の駅は元々この場所にはなく、西九州新幹線の開業に合わせて、大村車両基地駅と共に請願駅として開設されました。諫早駅までは西九州新幹線と大村線が並行するような形になっていますが、両者は異なる経路を通っており、営業キロは西九州新幹線が12.5km、大村線が13.9kmとなっています。選択乗車はできません。新大村駅 - 諫早駅間のみを乗車する場合、大村線は地方交通線であるため、大村線経由だと運賃計算キロ（擬制キロ）は15.3kmとなり、運賃自体は西九州新幹線よりも高くなります。

歴史

2015年（平成27年）6月26日：駅高架橋の土木工事に着手。
2019年（令和元年）10月8日：駅舎建築工事に着手。
2020年（令和2年）11月26日：駅名を「新大村駅（しんおおむらえき）」に決定。
2022年（令和4年）
3月11日：駅舎建設工事が竣工。
9月22日：東口および西口の駅前広場、東西自由通路が完成。
9月23日：開業。観光特急「ふたつ星4047」が運行を開始し、停車駅となる。

駅構造

新幹線ホームの高架下に駅舎及び商業施設「サクラミライ新大村」が設置されており、地上には大村線のホームがあります。

駅舎

新幹線ホーム下に駅舎と商業施設「サクラミライ新大村」があります。出入口は2ヶ所あり、東口はさくら口、西口はさざなみ口と呼ばれています。車寄せやバス停などが設置されメインとなるさくら口とさざなみ口との間は地下自由通路で結ばれており、さくら口には伊藤園が寄贈した桜の木が植えられています。

西九州新幹線

相対式ホーム2面2線を有する高架駅です。待避線がないため、可動式安全柵が設置されています。

大村線

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。新幹線と大村線の改札口は別で、新幹線は自動改札機であるのに対し、大村線は改札がなく無人駅扱いとなっています。乗換改札口がないため、新幹線と大村線の乗り換えの際は一旦改札口から出ることになりますが、途中下車不可のきっぷであっても特例で改札口から出ることができます。大村線側は1駅早岐寄りの竹松駅までSUGOCA長崎エリアに含まれるため、簡易改札機が設置されています。

のりば

(出典: JR九州 駅情報一覧)

最長片道切符の終点

当駅および西九州新幹線の開業により、稚内駅からの最長片道切符の終着駅がそれまでの江北駅（旧・肥前山口駅）から当駅に変わりました。根室本線富良野駅 - 新得駅間の廃止に伴い、2024年4月1日から隣の竹松駅が始発駅、長万部駅が終着駅となりました。

駅周辺

新大村駅周辺には、国道34号、国道444号、長崎自動車道大村IC、長崎空港などの交通拠点があります。また、大村聖母幼稚園、市立大村市民病院、長崎県運転免許試験場、陸上自衛隊大村駐屯地、竹松駐屯地、海上自衛隊大村航空基地、長崎県工業技術センター、MEGAドン・キホーテ大村インター店などの施設も立地しています。

バス路線

長崎県交通局（長崎県営バス）と西肥自動車（西肥バス）のバス路線が乗り入れています。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■西九州新幹線：嬉野温泉駅 - 新大村駅 - 諫早駅
■大村線
特急「ふたつ星4047」停車駅（武雄温泉行きのみ）
■快速「シーサイドライナー」、■区間快速「シーサイドライナー」：竹松駅 - 新大村駅 - 大村駅
■普通：竹松駅 - 新大村駅 - 諏訪駅

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