竹松駐屯地

陸上自衛隊竹松駐屯地について

長崎県大村市富の原に所在する陸上自衛隊竹松駐屯地は、第3水陸機動連隊をはじめとする部隊が駐屯する重要な拠点です。この駐屯地は、海上自衛隊大村航空基地と隣接しており、医務室などの施設を共同で使用するなど、陸海自衛隊の連携が密に行われています。

概要

竹松駐屯地は、長崎自動車道大村ICやJR九州西九州新幹線新大村駅など、交通の要所に位置しています。また、最寄りの演習場として大多武演習場や大野原演習場があり、実戦的な訓練環境も整っています。駐屯地司令は、第3水陸機動連隊長が兼務しており、組織としての連携も強化されています。

歴史

竹松駐屯地は、その歴史の中で数々の変遷を遂げてきました。

1952年（昭和27年）7月7日: 警察予備隊竹松駐屯地として新設され、第4施設大隊が鹿屋駐屯地から移駐しました。
1952年（昭和27年）10月15日: 保安隊へ移管されました。
1954年（昭和29年）7月1日: 陸上自衛隊へ移管されました。
1974年（昭和49年）: 第4施設大隊が大村[[駐屯地]]へ移駐し、一方で第7高射特科群が新たに編成されました。
2003年（平成15年）: 第108高射直接支援隊が廃止され、西部方面後方支援隊第102高射直接支援大隊第2直接支援中隊が新編されました。
2015年（平成27年）: 会計隊の改編に伴い、第371会計隊が廃止され、第363会計隊竹松派遣隊が配置されました。
2016年（平成28年）: 西部方面混成団第118教育大隊隷下の車両教育隊が相浦[[駐屯地]]から移駐しました。
2018年（平成30年）: 第7高射特科群の改編により、部隊の再編が行われ、竹松車両教育隊は西部方面輸送隊隷下に編入されました。
2020年（令和2年）: 第7高射特科群の一部が宮古島[[駐屯地]]へ移駐し、駐屯地司令職も第327高射中隊長に移管されました。
2021年（令和3年）: 第328高射中隊が廃止され、第347高射中隊が新編され、装備の更新が行われました。
2022年（令和4年）: 第7高射特科群第327高射中隊が第102高射特科隊に改編され、第2高射特科団に隷属しました。また、第102高射特科直接支援大隊の改編も行われました。
2023年（令和5年）: 第348高射中隊などが石垣[[駐屯地]]に移駐し、水陸機動団第3水陸機動連隊準備室が設置されました。
2024年（令和6年）: 水陸機動団隷下に第3水陸機動連隊が新編され、駐屯地司令職が第3水陸機動連隊長に移管されました。

現在の駐屯部隊

現在の竹松駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

陸上総隊直轄部隊

水陸機動団
第3水陸機動連隊
戦闘上陸大隊
第3戦闘上陸中隊
後方支援大隊
第2整備中隊
第3水陸機動直接支援小隊（第3水陸機動連隊を支援）
戦闘上陸直接支援小隊
第3戦闘上陸直接支援班（第3戦闘上陸中隊を支援）

西部方面隊隷下部隊

第2高射特科団
第102高射特科隊
西部方面後方支援隊
第102高射直接支援大隊
直接支援隊（第102高射特科隊を支援）
西部方面輸送隊
竹松車両教育隊
西部方面システム通信群
第102基地システム通信大隊
第321基地通信中隊
竹松派遣隊
西部方面会計隊
第363会計隊
竹松派遣隊
竹松駐屯地業務隊

防衛大臣直轄部隊

警務隊
西部方面警務隊
第134地区警務隊
大村派遣隊
竹松連絡班

共同の部隊・機関

自衛隊情報保全隊
西部情報保全隊
竹松情報保全派遣隊
自衛隊長崎地方協力本部
長崎援護センター
竹松援護室

過去の主力駐屯部隊

第4施設大隊（1952年7月7日〜1974年3月25日）
第7高射特科群（1974年8月1日〜2020年3月25日）

最寄りの幹線交通

高速道路: 長崎自動車道大村IC
一般道: 国道34号、国道444号、長崎県道・佐賀県道6号大村嬉野線、長崎県道38号長崎空港線
鉄道: JR九州西九州新幹線新大村駅、大村線竹松駅
港湾: 佐世保港、長崎港（重要港湾）、島原港、黒潮港、平戸港（地方港湾）
飛行場: 長崎空港（第二種空港）

重要施設

竹松駐屯地の周辺には、以下の重要な施設があります。

熊本総合車両所大村車両管理室
玄海原子力発電所
松浦発電所
相浦発電所
上五島国家石油備蓄基地

まとめ

竹松駐屯地は、陸上自衛隊の重要な拠点として、南西諸島の防衛に不可欠な役割を果たしています。その歴史と変遷は、日本の防衛体制の変化を反映しており、今後もその動向が注目されます。

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