新松戸駅

新松戸駅について

新松戸駅は、千葉県松戸市幸谷に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅です。この駅は、松戸市における主要な交通拠点の一つであり、常磐線、武蔵野線、そして接続路線である流鉄流山線の計3路線が乗り入れています。特に常磐線は、当駅の所属線として重要な役割を担っています。

駅の概要

新松戸駅は、江戸時代に水戸街道の宿場町として栄えた「松戸宿」と「小金宿」の間に位置しており、歴史的な背景も有しています。駅自体は直営駅で、駅長が配置されており、周辺の北小金駅や南流山駅も管理しています。駅には、みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、自動改札機、自動精算機などの設備が整っており、利用者の利便性が考慮されています。

駅前には、流鉄流山線の幸谷駅がありますが、両駅間での連絡運輸は行われていません。駅構内には公衆トイレや、赤色の鉄骨オブジェである「あかりのボックス」も設置されています。

駅周辺には、マツモトキヨシ本社、イオンフードスタイル新松戸店、流通経済大学などの施設があり、学習塾、飲食店、娯楽施設なども充実しています。また、ビジネスホテルも複数存在するため、ビジネス利用や観光の拠点としても便利です。

駅の出入口は西側にのみあり、駅前にはロータリーが整備されています。東側にはロータリーがなく、駅を出てから常磐線の高架下を直進する必要があります。

毎年夏には、駅周辺で「新松戸まつり」が開催され、地域住民の交流の場となっています。

駅周辺は、1960年代後半から1970年代にかけて土地区画整理事業が行われ、新興住宅地として発展しました。2019年には、駅東側地区の土地区画整理事業が認可され、さらなる発展が期待されています。

乗り入れ路線

新松戸駅には、以下の路線が乗り入れています。

常磐線（各駅停車）：常磐緩行線を走行する近距離電車。駅番号は「JL 25」。
武蔵野線：府中本町駅から西船橋駅を結ぶ鉄道路線。駅番号は「JM 15」。

常磐線は快速線にはホームがないため、上野方面へ行く場合は、松戸駅または北千住駅での乗り換えが必要です。

歴史

新松戸駅は、武蔵野線の開通に伴い開設されたため、常磐線の日暮里駅から取手駅の間では最も新しい駅です。

1973年4月1日：国鉄の駅として、常磐線・武蔵野線同時に開業。
1978年10月2日：武蔵野線が西船橋駅まで延伸し、途中駅となる。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
1992年7月14日：自動改札機が設置。
2001年1[[1月18日]]：ICカード「Suica」の利用が可能に。
2021年12月19日：常磐緩行線ホームでホームドアの使用開始。

駅名の由来

駅名は、1966年に認可された駅周辺の「新松戸第一区画整理事業」に由来します。当初、国鉄は「北馬橋」、松戸市は「南小金」を考えていましたが、地元住民の働きかけにより「新松戸」となりました。改札前の高架橋の橋脚部にある「北馬橋ガード」の名称は、駅名決定以前の名残です。

駅構造

駅は、南北に伸びる武蔵野線が、東西に伸びる常磐線の上を交差する形で構成されています。常磐線は地上駅で、島式ホーム1面2線を有し、武蔵野線は高架駅で、相対式ホーム2面2線を有しています。武蔵野線のホームは、上下線で高さが若干異なり、当駅のホームカラーは水色です。

常磐線ホームはカーブ上に位置しているため、利用者は足元に注意が必要です。

南流山駅の中線を使って西船橋方面に折り返すことが可能であるため、かつては多客時や工事の際には、当駅を始発・終着とする臨時列車が設定されていました。

両線のホームは階段・エスカレーターで直結されており、常磐線ホームから武蔵野線ホームへは、連絡階段を使って移動します。

改札口は1箇所のみで、駅東側へ行くには、いったん出口を出てから高架下をくぐる通路を利用します。

駅の利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は35,188人です。武蔵野線内では8位、常磐緩行線内では5位の乗降客数です。以前は常磐線内で上位でしたが、つくばエクスプレスの開業の影響で一時減少しましたが、近年は再び増加傾向にあります。松戸市内では、松戸駅に次いで2番目に利用者の多い駅です。

駅周辺の施設

駅構内には、VIEW ALTTE（ATM）やNewDays、いろり庵きらくなどの施設があります。周辺には、商業施設や飲食店、娯楽施設などが充実しています。

バス路線

駅からは、松戸新京成バスの短距離路線が中心に運行されており、テラスモール松戸や21世紀の森と広場、森のホール21などへ行くことができます。また、成田空港への深夜急行バスも運行されています。

付近の駅

JR東日本

常磐線（各駅停車）：馬橋駅 - 新松戸駅 - 北小金駅
武蔵野線：新八柱駅 - 新松戸駅 - 南流山駅

新松戸駅は、周辺住民にとって重要な交通拠点であり、今後も発展が期待される駅です。

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