新町 (鹿児島市)

鹿児島市新町について

新町（しんまち）は、鹿児島県鹿児島市の中央部に位置する町です。かつては薩摩国鹿児島郡に属し、鹿児島城下の下町として栄えました。現在では、郵便番号892-0832、人口245人、182世帯（2020年4月1日現在）の地域となっています。

地理

新町は、鹿児島市の中央部、甲突川の下流域に位置しています。周辺は、北に大黒町、南に松原町、西に船津町・呉服町、東に堀江町と隣接しています。繁華街と海岸の中間に位置し、住宅と店舗が混在しているのが特徴です。町域の中央には、南北に大門口通りが通っています。

歴史

市制施行まで

江戸時代、新町は鹿児島城下の町人街として発展しました。宝暦年間の記録には、下町十一町の一つとしてその名が記されています。天保年間の地図には、菩薩堂通の南に新町、さらに南には大門口番所が描かれています。明治時代に入ると、新町には多くの平民が住み、町人街としての性格を強めました。また、信教の自由が認められると、東本願寺が鹿児島で布教を開始し、1878年（明治11年）に仮別院が、1890年（明治23年）には本堂が建立されました。1884年（明治17年）には、戸長役場区画の変更により、町内に15町を管轄する鹿児島郡の戸長役場が置かれました。

市制施行以後

1889年（明治22年）4月1日、鹿児島市が市制を施行した際、新町は鹿児島市の一部となりました。1911年（明治44年）には、近隣の船津町から発生した火災により、新町を含む周辺地域で45戸が焼失する被害が発生しました。1963年（昭和38年）には、住居表示に関する法律に基づき、新町全域で住居表示が実施され、一部が松原町に編入されました。

町域の変遷

新町は、住居表示の実施や区画整理に伴い、町域の変更が行われてきました。

人口

国勢調査によると、1995年以降の新町の人口は以下の通り推移しています。

施設

教育

新町には、以下の教育施設があります。

大谷幼稚園

寺社

新町には、以下の寺社があります。

東本願寺鹿児島別院（真宗大谷派）：1878年（明治11年）創設。

小・中学校の学区

新町にお住まいの方が市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなります。

学校名 (例: 鹿児島市立〇〇小学校)
学校名 (例: 鹿児島市立〇〇中学校)

交通

道路

新町には、以下の市道が通っています。

大門口通り

脚注

詳しい情報は、以下の参考文献をご参照ください。

参考文献

鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史Ⅰ』 1巻、鹿児島市、1969年2月28日。
鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史Ⅱ』 2巻、鹿児島市、1970年3月25日。
南日本新聞『鹿児島市史Ⅴ』 5巻、鹿児島市、2015年3月27日。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、1983年3月1日。
芳即正、五味克夫『日本歴史地名大系47巻 鹿児島県の地名』平凡社、1998年。

関連項目

* 新町 (曖昧さ回避)

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