旗本寄合席

旗本寄合席について

旗本寄合席（はたもとよりあいせき）とは、江戸幕府における上級旗本の家格の一つです。一般的に「寄合」と呼ばれていました。具体的には、3,000石以上の知行を持つ無役の旗本や、布衣以上の役職を退いた者（役寄合）がこの家格に属しました。旗本には他に高家や小普請組といった家格があり、寄合は若年寄の支配下にありました。

ただし、交代寄合も旗本寄合席に含まれていましたが、こちらは老中の支配下にあり、寄合御役金を納める必要がありました。幕末期には、交代寄合を含めて180家が確認されています。

旗本寄合席の成立

旗本寄合席は、享保4年（1719年）6月に、それまで留守居支配（老中支配）だったものが若年寄支配の寄合となったことに始まります。その後、元文5年（1740年）には、3,000石以上の知行を持つ全ての旗本が寄合に属することとなりました。

寄合の基準

寄合に属するための基準は、以下の通りです。

家禄3,000石以上：3,000石以上の知行を持つ旗本は、原則として寄合に属しました。
役職の次世代：家禄が3,000石未満であっても、留守居、大番頭、書院番頭、小姓組番頭といった役職の次代は、寄合に属しました。
交代寄合：家禄に関わらず、交代寄合は寄合に属しました。
役寄合：家禄が3,000石未満であっても、布衣以上の役職を務めて無役となった者は、役寄合として寄合に属しました。
例外：旧大名の家系である金森家や本多家（本多忠央系）、仙台藩伊達家の縁家である田村家は、例外的に寄合に属しました。
除外：3,000石以上の知行を持っていても、表高家に属する者は寄合には属しませんでした。

寄合肝煎の役割

寛政2年（1790年）には、寄合の中から非役職の寄合肝煎が選出されるようになりました。寄合肝煎は、寄合の中から役職や出役への推薦や斡旋を行う役割を担いました。また、寄合衆は小普請金に相当する寄合御役金を納める必要があり、その額は100石につき金2両の割合で、8月と2月に分納しました。

寄合の役務

旗本寄合は、寄合肝煎の調整や指示のもと、駿府加番、江戸城門番、中川御番などを交代で務めていました。

主な旗本寄合の一覧

（具体的な一覧は、資料によって異なるため、ここでは省略します。）

補注

（補注に関する情報は、資料によって異なるため、ここでは省略します。）

関連項目

大身
駿府城代
甲府勤番支配
旗本札
立石領
浅尾藩、成羽藩、福本藩、堀江藩、村岡藩、矢島藩

これらの項目は、旗本寄合席を理解する上で関連性の高い用語や藩です。

旗本寄合席は、江戸幕府の武士社会において重要な役割を果たした家格であり、その制度や構成を理解することは、江戸時代の社会構造を理解する上で不可欠です。

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