日本基督教団芝教会

日本基督教団芝教会の歴史

日本基督教団芝教会は、東京都港区虎ノ門に所在し、日本基督教団に属する歴史ある教会です。この教会の名前の由来は、かつてこの地域が芝区として知られていたことにあります。

設立と初期の歴史

教会の起源は1874年に遡ります。この年、アメリカから派遣された長老教会の宣教師、クリストファー・カロザース氏が、築地大学校の生徒や東京基督公会の信者たちと共に東京第一長老教会を設立しました。カロザース氏はこの教会の副牧師として就任します。

1876年には、彼が辞任し、オリバー・マクリーン・グリーン氏が仮牧師として就任しました。その後、1878年には芝区露月町に移転し、教会名を芝露月町教会に変更。その際、安川亨氏が初代牧師に任命されました。

合併と移転

1884年には虎ノ門教会と合併し、芝区愛宕町に移転して芝教会と改称します。これに伴い、和田秀豊氏が2代目牧師に就任しました。1888年には、アメリカ長老教会の支援によって煉瓦造の3階建ての新会堂が建設され、教会の基盤が整いました。

近代の発展

1901年には石原保太郎氏が3代目牧師に就任。その後、いくつかの変遷を経て、1908年には星野光多氏が4代目牧師に選ばれました。1920年には富田満氏が5代目牧師となり、1922年には新しい会堂が建立されましたが、残念ながら1923年の関東大震災によってその新会堂は焼失しました。

震災後の1924年には木造の仮会堂が設けられ、1936年には新たに芝区西久保桜川町に新会堂が移転しました。

戦後の再起

1941年、日本基督教団が創立され、富田牧師が教団統理に就任しました。しかし、1943年には政府によって会堂が徴用され、渋谷区に仮移転を余儀なくされます。1945年の終戦により徴用が解除され、元の地点に戻ることができました。その後、1947年には芝区が赤坂区および麻布区と合併し、新たに港区が設立されました。

現代と再開発

1961年、稲垣徳子氏が6代目牧師に任命され、その後の牧師交代を経て2001年には7代目の齋藤正彦氏が就任しました。教会は2005年に松下恭規氏が9代目牧師に就任。その後、教会の所在が港区虎ノ門一丁目という新しい住所に変更されたのは1977年のことでした。

近年では、2015年に都市計画として虎ノ門一丁目地区の再開発が計画され、2016年には仮会堂に移転しました。2020年には、新しい教会棟が完成し、そこでの活動が再開されました。

位置と地域における役割

日本基督教団芝教会は、東京都港区虎ノ門一丁目17番3号に位置し、地域社会に根付いた信仰の場を提供しています。多様な変遷の中で培われた歴史は、現在の活動の奈良を強くしています。地域の人々にとって、この教会は深い信仰の拠り所であり続けています。

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