普通科教導連隊

普通科教導連隊について

普通科教導連隊（JGSDF Infantry School Regiment(Mechanized)：ISchR）は、陸上自衛隊富士教導団隷下に属する普通科部隊です。静岡県御殿場市の滝ヶ原駐屯地に拠点を置き、富士学校の教育支援、戦術研究、教範作成支援を主な任務としています。全普通科部隊の模範となるべく、様々な活動を行っています。

部隊の構成

連隊長は1等陸佐が務め、連隊本部、本部管理中隊、4個の普通科中隊、重迫撃砲中隊、教育隊で構成されています。各普通科中隊は、それぞれ異なる装備を保有している点が特徴です。

第1普通科中隊：89式装甲戦闘車
第2普通科中隊：軽装甲機動車
第3普通科中隊：高機動車
第4普通科中隊：96式装輪装甲車

また、スポーツ活動も活発で、富士登山駅伝には「滝ヶ原自衛隊」として参加し、第1空挺団と優勝を争うほどの強豪です。

歴史

1956年1月25日、第13普通科[[連隊]]第3大隊を基幹として、富士駐屯地で編成されました。当初は連隊本部、本部中隊、管理中隊、第1大隊、第2大隊、重迫撃砲中隊で構成されていました。

1960年4月11日には、滝ヶ原分屯地（現在の滝ヶ原駐屯地）が開設され、富士駐屯地から移駐しました。1961年8月17日には、富士教導隊が新編され、同隊に配属されましたが、1965年8月3日に富士教導隊が廃止され、富士教導団が新編されると、その隷下となりました。

1974年4月11日には、滝ヶ原分屯地が駐屯地に昇格しました。部隊編成においては、装甲輸送隊の新編や廃止、対戦車中隊の新編や廃止など、変遷を経て現在の体制となっています。2002年には後方支援体制の変換に伴い、整備部門が東部方面後方支援隊に移管されました。

主要装備

普通科教導連隊は、以下の様な装備を保有しています。

89式装甲戦闘車
96式装輪装甲車
軽装甲機動車
高機動車
各種トラック（1/2t、1 1/2t、3 1/2t）
各種火器（89式5.56mm小銃、20式5.56mm小銃、MINIMI、12.7mm重機関銃、84mm無反動砲、01式軽対戦車誘導弾、中距離多目的誘導弾、81mm迫撃砲 L16、120mm迫撃砲 RT）
無人航空機 JUXS-S1

過去の部隊

過去には、以下の様な部隊が存在しました。

装甲輸送隊：1968年3月1日から1988年3月26日まで存在。装甲車24両を装備し、1個中隊200名を装甲車化することができました。
第5普通科中隊：2008年3月に廃止。
対戦車中隊：2018年3月27日に廃止。

その他の活動

2014年9月に発生した御嶽山噴火では、災害派遣として89式装甲戦闘車が出動しました。

まとめ

普通科教導連隊は、陸上自衛隊の普通科部隊にとって重要な役割を担う部隊です。教育支援や戦術研究を通して、部隊全体の能力向上に貢献しています。また、災害派遣やスポーツ活動を通じて、地域社会との連携も深めています。

出典

『明朗・闊達・和楽　陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地開設50周年記念誌』（陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地編 H16）
防衛省人事発令

関連項目

教導隊 (陸上自衛隊)
富士学校 / 富士教導団

外部リンク

* 滝ヶ原駐屯地 公式HP

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