月部

月部（げつぶ）について

月部は漢字を部首によって分けたグループの一つであり、康熙字典では214部首の中で74番目に位置しています。この部首は、4画で構成されている漢字のうちの一つです。「月」という字は、その形が月を象っています。部首としての「月」は、時間や月に関する意味を表すとともに、他の漢字の偏旁としても利用される重要な要素です。

概要

月部には、時間や月に関連する漢字が多数含まれています。また、この部首には「舟」の変形にあたる「月」、すなわち「ふなづき」を構成要素に持つ漢字も収録されています。興味深い点は、肉を意味する「肉」の部首から派生した「月」（いわゆる「にくづき」）は肉部に含まれる一方で、「有」に見られる「月」は肉部には属さず、月部に分類されることです。

康熙字典においては、「つき」の内部に2つある横棒は、右の縦棒に付かずやや離れた形で描かれています。また、「ふなづき」は「舟」と同様に、内部の筆画が横ではなく点で表現される特徴があります。日本の新字体や中国の新字形、さらには台湾の国字標準字体などでは、これらが右の縦棒に接した「月」の形に統一されています。

部首の呼称

月部は各国によって異なる呼称をもっています。

• - 日本では「つき」または「つきへん」と呼ばれています。
• - 中国では「月字旁」や「月字底」と表現されます。
• - 韓国では「달월부」（dal wol bu）、つまり「つきの月部」となります。
• - 英語圏では「Radical moon」（月の部首）と呼ばれています。

部首字

• - 月

音韻情報

月部に関連する音韻情報は次の通りです。

• - 広韻 - 魚厥切、月韻
• - 詩韻 - 月韻、入声
• - 三十六字母 - 疑母
• - 日本語 - 音：ゲツ（グヱツ）（漢音）、ガツ（グヮツ）（呉音）、訓：つき
• - 中国語 - ピンイン：yuè、注音：ㄩㄝˋ、ウェード式：yüeh 4
• - 朝鮮語 - 訓音：달（dal、つき）、月（wol）

例字

月部に分類される具体的な例字には以下のようなものがあります：

• - 月 - 有、朔、朗、望、期、朞
• - 舟 - 服、朋、朕、朝

このように、月部は漢字の中で特有の役割を果たしており、日々の言語活動において重要な位置を占めています。特に、日本語や中国語、韓国語など、多様な言語において月部がどのように使われ、発音されるかを理解することは、漢字を学ぶ上で非常に重要です。

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