末吉町 (横浜市)

神奈川県横浜市中区の末吉町

末吉町は、横浜市中区の北西部に位置し、大岡川の右岸に沿って細長く伸びる町域です。関内地区に近い東側から順に1丁目から4丁目が設けられています。この地域は住居表示未実施区域であり、昔ながらの街並みを残しています。

地理

末吉町は、大岡川によって他の地域と隔てられています。1丁目の東端は長者町9丁目、1・2丁目の南側は若葉町1～3丁目、3・4丁目の南側は伊勢佐木町とそれぞれ接しています。また、4丁目の西端は富士見川跡の公園を挟んで南区日枝町と隣接しています。

大岡川には、東から旭橋、黄金橋、末吉橋、太田橋、栄橋が架かっており、これらの橋が地域を結びつけています。1丁目には聖母幼稚園や老舗の牛鍋店「太田なわのれん」があり、4丁目にはホテルマイステイズ横浜（旧ニューオータニイン横浜）があります。町内には鉄道駅はありませんが、大岡川の対岸にある京急本線の日ノ出町駅と黄金町駅、そして南方に位置する横浜市営地下鉄ブルーラインの阪東橋駅が最寄り駅となります。

歴史

末吉町は、江戸時代に吉田新田として開拓された土地の一部にあります。1873年（明治6年）11月に「末吉町」と命名され、これは縁起を担いだ瑞祥地名であるとともに、吉田新田の末端に位置していることを意味すると考えられています。1889年には横浜市の町名となり、1923年の関東大震災では末吉橋付近で多数の犠牲者が出ました。

1927年に区制施行に伴い中区の一部となり、1928年には町境の変更と再編を経て現在の1丁目から4丁目になりました。大岡川はかつて水運が盛んで、木材が筏で運ばれていました。3丁目から若葉町にかけては、かつて千代田劇場、横浜大勝館、横浜日劇、東映名画座など多くの映画館が立ち並びましたが、現在では若葉町のシネマ・ジャック&ベティを残すのみとなりました。また、4丁目にはかつて横浜歌舞伎座があり、大岡川では艀を住居とする水上生活者も多く見られました。1951年には、水上労働者宿泊施設で火災が発生し、多くの犠牲者が出ています。1965年の港湾労働法により労働条件が改善され、水上生活者の数は大幅に減少しました。

2022年11月1日からは、県暴力団排除条例に基づき、末吉町1丁目から3丁目が暴力団排除特別強化地域に指定され、飲食店などの特定営業者と暴力団員との間の不当な関係が禁止されました。

経済と産業

末吉町には、かつて石炭商や生肉商、割烹業などの事業者がありました。現在は、多様な業種の事業所が存在していますが、詳細は経済センサスなどの資料を参照する必要があります。

人口と世帯数

2024年3月31日現在の横浜市の発表によると、末吉町の世帯数と人口は以下の通りです。（具体的な数値は省略）

人口と世帯数は、国勢調査によって過去からの推移が記録されています。詳細は横浜市の統計データを確認してください。

教育

末吉町に居住する児童・生徒が通う市立小中学校の学区は以下の通りです。（具体的な学校名は省略）

事業所

2021年の経済センサス調査によると、町内の事業所数と従業員数は以下の通りです。（具体的な数値は省略）

事業所数と従業員数は過去から変動しており、経済センサスによってその推移が記録されています。詳細は経済センサスの統計データを確認してください。

その他

末吉町の郵便番号は231-0055で、集配局は横浜港郵便局です。

警察の管轄区域は以下の通りです。（具体的な警察署名は省略）

末吉町は、その歴史と地理的な特徴から、横浜市の中でも特徴的な地域の一つです。過去には様々な産業や文化が栄えましたが、現在では静かな住宅地として新たな姿を見せています。

参照情報

関連情報として「末吉町 (曖昧さ回避)」の項目も参照してください。

参考文献

交詢社編『日本紳士録 第26版』交詢社、1921年。
『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日。 
* 横浜市市民局総務部住居表示課『横浜の町名』1996年12月。

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