李品仙

李 品仙（り ひんせん）

李品仙は、中華民国のプレイヤーとしての地位を確立した軍人であり、新広西派（新桂系）の有力な指導者の一人です。彼は北伐、反蔣戦争、そして日中戦争といった歴史的な出来事で重要な役割を果たしました。彼の字は鶴令で、1890年に誕生しました。

初期の経歴

李品仙は郷紳の家庭に生まれました。初めは伝統的な学問を学びましたが、1907年、蔡鍔が創設した広西陸軍小学に進学しました。1910年には湖北第3陸軍中学に進むことで、彼の軍人としてのキャリアが始まりました。1911年には武昌起義に参加し、革命派として活動を開始しました。その後、軍械局局員として地元に戻りました。

1913年には保定陸軍軍官学校に入学し、白崇禧と同級生となりました。1914年に卒業後、広西軍に入隊し、護国戦争にも従軍しました。その後、湖南軍に参加し、護法運動に関わる数々の戦役に参加しました。1924年には湘軍第4師第8旅の旅長に任命され、確固たる地位を築きました。

北伐と新広西派への加盟

1926年6月、唐生智が国民革命軍に加わると、李は第8軍第3師師長に任命されました。北伐が開始されると、彼は湖南省や湖北省での作戦に積極的に参加し、重要な成功を収めました。1928年2月には新広西派に参加し、国民革命軍第4集団軍第12路軍総指揮兼第8軍軍長に任命されました。

再び北伐に参加し、直魯聯軍の武装解除に成功。1929年には、蔣桂戦争の際に再度唐生智の指揮の下で戦いました。しかし、同年末には唐が蔣介石に反旗を翻し、李も再び新広西派に戻ることになりました。

日中戦争での活躍

1937年7月に日中戦争が勃発すると、李品仙は第11集団軍の指揮に任命され、台児荘の戦いや徐州会戦で日本軍に大きな打撃を与えました。1938年には武漢会戦にも参加し、防衛戦でも顕著な活躍がありました。この頃の彼のリーダーシップは、他の部隊に対しても鼓舞するもので、再編成や休養を進める際にも指導力を発揮しました。

その後、1941年には新四軍を包囲・攻撃し、これを殲滅するなど、力強い行動を取りました。1945年には第10戦区司令長官に昇進し、戦後は日本軍との合意をまとめる役割を果たしました。

晩年と台湾への逃亡

1946年からは安徽省政府主席に専任され、国共内戦においても迎撃作戦に参加しました。1948年には李宗仁を支援するなど、政治面でも影響力を持っていました。しかし、同年末には中国人民解放軍の攻勢により台湾へ逃れました。

台湾では、李品仙は戦略顧問として活動し、1953年に退職後は台北市で静かな生活を送りました。1987年3月23日、台北市で96歳で亡くなりました。彼の歴史的な役割と貢献は今なお多くの人々に記憶されています。

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