柏山吾郎
柏山吾郎（かしわやま ごろう）
柏山吾郎は、1879年12月8日に山形県西村山郡で生まれた大相撲力士です。彼の本名は斎藤定五郎という名前で、伊勢ノ海部屋に所属していました。相撲界での彼の最高位は西前頭7枚目でした。
来歴
柏山は、若い頃から優れた体格を活かして伊勢ノ海部屋に入門します。彼は1899年1月場所に序ノ口から初土俵を踏み、そこから順調に出世を遂げていきました。1907年1月の場所で新十両に昇進し、さらに1908年5月には新入幕を果たします。彼の取り口は小柄であったが、正攻法を貫くスタイルであったため、多くのファンを魅了しました。
しかし、柏山が入幕した当時の幕内は常陸山谷右エ門や梅ヶ谷藤太郎（2代）といった強豪がひしめく激しい時代であり、彼自身も得意な技で相手から強烈な突っ張りを食らい、勝ち越しがなかなか果たせない状態が続きました。力士としての苦戦を強いられる中で、彼は着実にキャリアを積み重ねました。
柏山は1913年1月の場所を最後に現役を引退し、その後は年寄・山科として相撲界での活動を続けました。彼は日本相撲協会の理事としても活動しながら、山科部屋を開いて力士を育成しました。出羽海部屋との関係も深く、碁の対局を通じて親交を深めていく中で、出羽海の愚痴を聞くなどのサポートをし、「首繋ぎの神様」と称されるほどの人望を集めました。
残念ながら、柏山吾郎は1933年1月8日に53歳で亡くなってしまいますが、彼の相撲に対する情熱と後進への思いは、多くの力士やファンに受け継がれています。
主な成績
柏山の通算成績は、以下の通りです：
場所別の成績については、幕下以下の地位は小島貞二コレクションの番付実物画像による証拠が示されています。彼は、𠮷峰に名を制する前に数回の改名を行い、最初は最上潟定五郎、次に柏山定五郎、最後に柏山吾郎として活動しました。これらの改名によって、彼は自身の相撲スタイルやキャリアを反映させていきました。
関連項目
外部リンク
柏山吾郎の人生とその功績は、相撲界における彼の影響や貢献を示す素晴らしい例と言えるでしょう。
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