正親町実連

正親町実連（おおぎまち さねつら）

正親町実連は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した公卿です。権大納言・中山兼親の三男として生まれ、正親町家の家督を継ぎました。最終的な官位は従一位・権大納言にまで昇り、孝明天皇の高祖父にあたります。

経歴

正親町実連は、正親町公通の養子となり、正親町家の家督を継承しました。享保17年（1732年）に叙任され、侍従に任じられます。享保20年（1735年）には従五位上に昇進すると同時に元服しました。その後、順調に昇進を重ね、左近衛少将、右近衛中将、丹波介、播磨権介、蔵人頭などを歴任しました。

寛延3年（1750年）には従三位参議となり、公卿の仲間入りを果たします。同年には、踏歌節会外弁も務めました。宝暦3年（1753年）には権中納言に叙任され、翌年には正三位に昇進しました。宝暦6年（1756年）には権大納言に任じられ、宝暦12年（1762年）までその職を務めました。安永8年（1779年）には従一位に昇叙されています。

享和2年（1802年）に83歳で薨去しました。家督は、子の公明が継承しました。父である公通と同様に、狂歌を好んだ人物として知られています。

系譜

正親町実連は、広幡豊忠の娘を妻としました。彼には以下の男子と女子がいました。

男子：正親町公明
男子：中山愛親 - 中山栄親の養子

また、安藤次由の娘を妻としたほか、家女房との間にも子を儲けました。

男子：裏辻公理 - 裏辻実本の養子
女子：脩子 - 鷲尾鷹建室

正親町実連は、公家社会において重要な役割を果たし、その子孫もまた、それぞれの時代で活躍しました。彼の狂歌を愛好する文化的な側面も、特筆に値します。

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