氷川町 (板橋区)

氷川町の概要

氷川町は、東京都板橋区の南東部に位置する町名です。この町は、丁目の設定がない単独町名であり、全域で住居表示が実施されていることが特徴です。北端を石神井川が流れ、北は大和町、東は板橋および仲宿、南は大山東町、西は栄町と隣接しています。主要な道路として、東辺を国道17号（中山道）と首都高速5号池袋線が南北に走り、南東部には東京都道317号環状六号線（山手通り）の終点があります。町域の中心には氷川神社があり、周辺には学校や公共施設、オフィス街が広がっています。

地理

氷川町の地理的な特徴として、石神井川が町の北端を流れていることが挙げられます。この川は、町と大和町との境界を形成しています。町の東側には、国道17号と首都高速5号池袋線が通っており、交通の要所となっています。また、南東部には山手通りの終点があり、都心へのアクセスも良好です。

歴史

氷川町は、かつて武蔵国豊島郡下板橋宿の一部でした。江戸時代には、旧中山道の板橋宿の中心部として栄え、宿場町としての歴史を持っています。この地域には、1206年頃に創建されたとされる氷川神社があり、町の名前の由来にもなっています。

沿革

1206年頃：氷川神社が創建されたと伝えられています。
1602年：徳川家康の命により中山道が整備され、板橋宿が中山道の最初の宿場として設置されました。
1871年：廃藩置県後、浦和県から東京府に編入され、大区小区制が実施されました。
1872年：伝馬・宿駅制度が廃止されました。
1878年：郡区町村編制法により北豊島郡が設置され、東京府北豊島郡下板橋宿となりました。
1889年：市制町村制施行により、東京府北豊島郡板橋町大字下板橋となりました。また、この年に氷川神社が火災で焼失し、翌年に再建されました。
1932年：東京府内市郡併合により板橋区が発足し、東京府東京市板橋区（旧）板橋町八丁目となりました。
1933年～1937年：中山道の新道（国道17号）敷設工事が実施され、石神井川に新板橋が架橋されました。
1940年：現在の東京都道317号環状六号線（山手通り）が開通しました。
1944年：都電志村線が開通し、板橋町八丁目（後の仲宿）停留所が開設されました。
1945年：米軍の空襲により氷川神社が再び焼失しましたが、1958年に再建されました。
1957年：地番整理により（旧）板橋町八丁目の一部地域が氷川町に再編されました。
1966年：都電志村線が廃止されました。
1968年：都営地下鉄6号線（現・三田線）が開通し、板橋区役所前駅が開業しました。
1977年：首都高速5号池袋線が開通しました。

地名の由来

氷川町の地名は、町域にある氷川神社に由来しています。この神社は、町の歴史と文化を象徴する存在です。

世帯数と人口

2024年3月31日現在の情報によると、氷川町の世帯数は2,778世帯、人口は4,551人です。これらの数値は、板橋区が発表したものです。

学区

氷川町に住む児童・生徒が通う区立小・中学校の学区は、板橋区の教育委員会によって定められています。詳細な学区については、板橋区の公式ウェブサイトや教育委員会にお問い合わせください。

事業所

2021年現在の経済センサス調査によると、氷川町には168の事業所があり、従業員数は1,235人です。これらの事業所は、町内の経済活動を支えています。

交通

鉄道

氷川町内には駅はありませんが、以下の路線・駅が利用可能です。

都営地下鉄三田線：板橋区役所前駅（板橋二丁目および三丁目、仲宿）・板橋本町駅（本町および大和町）
東武東上線：大山駅（大山町および大山東町）

バス

国際興業バスが運行しており、以下のバス停が利用可能です。

板橋第九小学校
板橋三中

道路

国道17号（中山道）
東京都道317号環状六号線（山手通り）
首都高速5号池袋線
東京都道420号鮫洲大山線

橋梁

新板橋：国道17号の石神井川上に架かる橋。旧中山道にかかる「板橋」に対して「新板橋」の意味を持っています。都営地下鉄三田線の新板橋駅とは、位置も由来も異なります。

主要施設

板橋区立板橋第一小学校
板橋区立板橋第三中学校
板橋区立氷川図書館
氷川神社

その他

郵便番号：173-0013（集配局：板橋郵便局）

関連項目

氷川町 (曖昧さ回避)

脚注

詳細は、板橋区の公式ウェブサイトや関連資料をご参照ください。

外部リンク

* 板橋区公式ウェブサイト

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