深愛〜only one〜

河村隆一 2ndアルバム『深愛〜only one〜』：楽曲、参加ミュージシャン、そして多彩なアレンジ

2001年12月19日にリリースされた河村隆一の2枚目のオリジナルアルバム『深愛〜only one〜』は、彼の音楽性を多角的に示す作品として高い評価を受けています。2013年にはSHM-CD仕様で再発され、現在でも多くのファンに愛されています。

アルバムは全15曲を収録。その中には、同時期にリリースされた5枚のシングル曲が、イントロが追加されたアルバムバージョンで収録されている点が特徴です。また、通常盤と初回盤では13曲目にも違いがあり、通常盤にはインストゥルメンタル曲「憂鬱 (inst)」が、初回盤には「Merry X'mas and Happy new year」が収録されています。

さらに注目すべき点は、河村隆一自身が作詞・作曲を手掛けた楽曲だけでなく、これまでに彼が他のアーティストに提供した楽曲のセルフカバーも収録されていることです。工藤静香、メモリーキャッツ、上原多香子、KIYOSHIといった、多様なアーティストへの楽曲提供を通して培われた彼のソングライティングの幅広さが、このアルバムでは存分に見られます。

楽曲ごとに異なるアレンジが施されている点も、このアルバムの魅力を高めています。[K]assyi、澤近泰輔、土方隆行、宮田繁男、大島ミチル、山口一久といった、当時第一線で活躍していた数々の編曲家が参加。それぞれの個性が光るアレンジによって、楽曲の世界観はさらに深みを増しています。

そして、豪華なミュージシャン陣の参加も忘れてはなりません。演奏陣には、河村隆一自身のボーカルに加え、数々のベテラン・ミュージシャンたちが参加。ギター、ベース、ドラム、キーボード、ストリングス、コーラスなど、それぞれの楽器が、楽曲に奥行きと彩りを与えています。特に、コーラスワークは複数のコーラス隊が参加し、楽曲によって異なるハーモニーが聴く者の心を掴みます。

以下に、主な参加ミュージシャンを挙げ、それぞれの担当楽器や楽曲における役割をより詳細に見ていきましょう。

主な参加ミュージシャンと担当楽器：

河村隆一：Vocal, Chorus, Piano
嘉多山信：Guitars, Mandolin
美久月千晴：Bass
青山純：Drums
Shiyomi Funakoshi：Piano
柏原利勝：Keyboards & Synthesizer Programming
阿部美緒：Violin
橋本歩：Cello
河合夕子：Chorus
永村かおる：Chorus
鈴川真樹：Guitars
惠美直也：Bass
湊雅史：Drums
澤近泰輔：Piano, Keyboards & Chorus
土方隆行：Guitars, Mandolin
渡嘉敷祐一：Drums
小野澤篤：Piano, Keyboards
鈴木“太郎”直樹：Synthesizer Programming
岡村美央：Violin
萩原薫：Viola
Asako：Chorus
小倉博和：Guitars
渡辺等：Bass
宮田繁男：Drums
中西康晴：Piano, Keyboards
宮本賢二：Synthesizer Programming
下神竜哉：Flugelhorn
真城めぐみ：Chorus
五島圭介：Bass
杉並児童合唱団：Chorus
山口一久：Guitars
向山テツ：Drums
岡部啓一：Keyboards & Synthesizer Programming
神前暁：Trumpet
広谷順子：Chorus
Shinobu：Chorus
森安信夫：Synthesizer Programming
ボブ・ザング：Sax
篠崎正嗣ストリングス：Strings
小松秀行：Bass
* 山本拓夫：Sax

これらのミュージシャンたちが織りなす、繊細かつ力強い演奏は、河村隆一のボーカルと見事に融合し、聴く者に深い感動を与えます。

『深愛〜only one〜』は、河村隆一の音楽家としての才能を余すことなく発揮した、まさに集大成的作品と言えるでしょう。

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