淵上隆

淵上隆について

淵上隆（ふちがみ たかし）は、日本の外交官、研究者です。2014年4月15日からドミニカ共和国駐箚特命全権大使を務め、同年5月16日からはハイチ国駐箚特命全権大使も兼任しました。

生い立ちと学歴

兵庫県出身の淵上氏は、1974年に東京外国語大学スペイン語学科を卒業。その後、1979年に筑波大学大学院修士課程地域研究研究科を修了し、中南米現代史を専攻しました。この学術的な背景が、後の外交官としてのキャリアに大きく影響を与えたと考えられます。

研究者としてのキャリア

1979年から1984年まで、筑波大学歴史人類学系助手として勤務。さらに、1980年から1981年にはメキシコ大学院大学で客員研究員を務めました。また、1983年から1986年まで在パラグアイ日本大使館専門調査員として、中南米地域への知見を深めました。これらの経験が、彼の外交官としての専門性を磨く上で重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

外務省入省後のキャリア

1986年に外務省に入省。本省では中南米局に勤務した他、ベネズエラ、メキシコ、スペイン（マドリッド、バルセロナ）、ニカラグアの各在外公館に勤務しました。中南米局中南米第一課課長補佐、在ニカラグア日本大使館一等書記官などを歴任し、2010年10月には外務省中米カリブ課地域調整官、2012年9月にはバルセロナ総領事に就任。

これらの豊富な海外経験と専門知識を活かし、2014年4月15日にはドミニカ共和国駐箚特命全権大使に任命され、同年5月16日からはハイチ国駐箚特命全権大使も兼任しました。これらの要職を歴任したことは、彼の外交官としての能力の高さを証明しています。

同期入省の外交官

淵上氏と同期で外務省に入省した外交官には、以下のような人物がいます。

石川浩司（22年シンガポール大使・20年官房長・19年南部アジア部長）
岩間公典（22年バングラデシュ大使・20年デュッセルドルフ総領事）
牛尾滋（22年南アフリカ大使・19年ポルトガル大使・18年アフリカ部長）
宇山智哉（21年WTO事務局長上級補佐官）
大鷹正人（24年タイ大使・20年ハンガリー大使・19年外務報道官）
片江学巳（23年ルーマニア大使・20年瀋陽総領事）
河原節子（22年デュッセルドルフ総領事・21年公務員研修所副所長・18年フランクフルト総領事）
木村徹也（22年東ティモール大使・20年国連日本政府代表部大使・17年ミュンヘン総領事）
四方敬之（21年内閣広報官・20年外務省経済局長）
進藤雄介（21年在デトロイト日本国総領事・18年パキスタン公使・15年軍縮会議公使）
鈴木量博（23年オーストラリア大使・20年トルコ大使・18年北米局長）
中村安志（09年中南米局南米課課長補佐）
久島直人（22年中曾根康弘世界平和研究所・20年国際平和協力本部事務局長）
三上正裕（22年ベルギー、北大西洋条約機構日本政府代表部大使・19年カンボジア大使・17年国際法局長）
道井緑一郎（23年フィジー大使）
南博之（24年特命全権大使（国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当）・20年コンゴ民主共和国大使）
[山田重夫]]（23年駐米大使・21年外務審議官]・19年[[総合外交政策局長）
吉田朋之（23年日本国際問題研究所所長・20年外務報道官・19年中南米局長・17年軍縮不拡散・科学部長）
若林啓史（16年東北大学教授）

これらの同期の活躍からも、淵上氏の世代が日本の外交を支える重要な役割を果たしてきたことが伺えます。

外交官としての業績

淵上氏は、その専門性と語学力を活かし、中南米地域における日本との外交関係の発展に大きく貢献しました。特に、ドミニカ共和国とハイチ国の大使として、両国との友好関係を深めるために尽力しました。彼のキャリアは、外交官としての専門性と国際的な視野の重要性を物語っています。

参考資料

外務省ホームページ内'>外交の現場から～省員エッセイ～「必ず予兆はある」を教訓に（中南米第一課課長補佐時代のもの）

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