宇山智哉

宇山智哉（うやま ともちか）

プロフィール

宇山智哉は、1963年10月1日生まれの日本の外交官、国際公務員です。世界貿易機関（WTO）事務局長上級補佐官という要職にあり、日本人として初めてWTOの中枢幹部を務めています。

山口県美祢市（旧秋芳町）出身で、1982年に山口県立山口高等学校を卒業後、1986年に一橋大学法学部を卒業しました。その後、外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

1989年には、スワースモア大学教養学部を優等の成績で卒業しており、国際的な視野と高い学識を備えていることが伺えます。

経歴

宇山氏は、外務省入省後、通商産業省への出向や、ジュネーブ国際機関日本政府代表部一等書記官などを歴任しました。2001年には在エジプト日本国大使館参事官として、中東地域での外交活動に従事しました。

2004年には外務省経済局国際機関第一課サービス貿易室長、同年には外務省経済局国際貿易課サービス貿易室長に就任し、貿易分野における専門性を高めました。2006年には外務省経済局国際貿易課長となり、国際貿易政策の中枢を担いました。

2008年からは在フィリピン日本国大使館公使、2010年からは在大韓民国日本国大使館公使として、東南アジアや東アジア地域での外交活動にも従事しました。特に、ソウル市では福島第一原子力発電所事故に関する説明会を開催し、日本の立場を丁寧に説明する役割を担いました。

2012年には在ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使となり、国際機関との連携を強化しました。2014年には外務省大臣官房参事官兼経済局、中南米局、2017年には外務省大臣官房審議官兼経済局、中南米局、同年には外務省大臣官房審議官兼経済局を歴任し、幅広い分野で政策立案に携わりました。

2018年にはサンフランシスコ総領事として、アメリカ西海岸地域における日本との関係強化に尽力しました。2020年には内閣官房内閣審議官（内閣官房副長官補付）兼TPP等政府対策本部審議官、新型コロナウイルス感染症対策推進室審議官を務め、内閣官房TPP等政府対策本部企画・推進審議官も兼務し、国内政策にも深く関与しました。

2021年、宇山氏は日本人として初めて世界貿易機関（WTO）の中枢幹部である事務局長上級補佐官に就任しました。これは、ンゴジ・オコンジョ・イウェアラ事務局長の下で、組織全体の運営を統括するという重要な役割です。

人物

宇山氏は、その卓越した語学力と国際感覚、そして多岐にわたる分野での経験を活かし、国際社会で重要な役割を果たしています。特に、WTOでの活躍は、日本の国際的な地位向上に大きく貢献すると期待されています。

同期入省者

宇山氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような人々がいます。

石川浩司（22年シンガポール大使・20年官房長・19年南部アジア部長）
岩間公典（22年バングラデシュ大使・20年デュッセルドルフ総領事）
牛尾滋（22年南アフリカ大使・19年ポルトガル大使・18年アフリカ部長）
大鷹正人（24年タイ大使・20年ハンガリー大使・19年外務報道官）
片江学巳（23年ルーマニア大使・20年瀋陽総領事）
河原節子（22年デュッセルドルフ総領事・21年公務員研修所副所長・18年フランクフルト総領事）
木村徹也（22年東ティモール大使・20年国連日本政府代表部大使・17年ミュンヘン総領事）
四方敬之（21年内閣広報官・20年外務省経済局長）
進藤雄介（21年在デトロイト日本国総領事・18年パキスタン公使・15年軍縮会議公使）
鈴木量博（23年オーストラリア大使・20年トルコ大使・18年北米局長）
中村安志（09年中南米局南米課課長補佐）
久島直人（22年中曾根康弘世界平和研究所・20年国際平和協力本部事務局長）
淵上隆（14年ドミニカ共和国大使）
三上正裕（22年ベルギー、北大西洋条約機構日本政府代表部大使・19年カンボジア大使・17年国際法局長）
道井緑一郎（23年フィジー大使）
南博之（24年特命全権大使（国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当）・20年コンゴ民主共和国大使）
[山田重夫]]（23年駐米大使・21年外務審議官]・19年[[総合外交政策局長）
吉田朋之（23年日本国際問題研究所所長・20年外務報道官・19年中南米局長・17年軍縮不拡散・科学部長）
* 若林啓史（16年東北大学教授）



これらの同期入省者たちも、各分野で日本の外交を支える重要な役割を担っています。

まとめ

宇山智哉氏は、日本を代表する外交官、国際公務員であり、その経歴と実績は国際社会において高く評価されています。今後の更なる活躍が期待される人物です。

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