大鷹正人

大鷹正人について

大鷹正人（おおたか まさと）氏は、1961年9月16日生まれの日本の外交官です。現在は、駐タイ王国特命全権大使を務めています。外交官一家に生まれ、父は駐オランダ特命全権大使の大鷹正元氏、祖父は駐ラトビア特命全権公使の大鷹正次郎氏、伯父は駐ビルマ特命全権大使の大鷹弘氏という、外交官の家系です。また、伯母は女優で政治家の山口淑子（李香蘭）、母は作家の大鷹節子、母方の祖父は陸軍軍人の小野寺信、母方の祖母は翻訳家の小野寺百合子という、多彩な家系に連なります。

経歴

東京都出身で、1986年に東京大学経済学部経済学科を卒業後、外務省に入省しました。外務省では、経済局国際経済第二課、条約局国際協定課、国際連合日本政府代表部一等書記官などを経て、2002年に外務省大臣官房兼内閣官房内閣総務官室総理大臣官邸事務所に勤務しました。その後、2005年には外務省国際法局国際法課法律顧問官、経済局政策課企画官兼経済連携課南東アジア経済連携協定交渉室長、2007年には経済局経済連携課長、アジア大洋州局南部アジア部南西アジア課長を歴任しました。

2009年からは在タイ日本国[[大使館]]参事官、2010年には公使を務め、2012年には在アメリカ合衆国日本国[[大使館]]公使に転任しました。2016年には外務省大臣官房参事官（報道・広報・文化交流担当）（外務副報道官）兼アジア大洋州局に就任しました。2017年には外務省大臣官房参事官兼総合外交政策局、領事局、国連担当大使、サイバー政策担当大使を兼務し、同年に外務省大臣官房審議官兼総合外交政策局、領事局、国連担当大使、サイバー政策担当大使を兼務しました。

2019年から外務報道官を務め、2020年には日本の新型コロナウイルス感染症への対応を批判した中野晃一上智大学教授に対し、ニューヨーク・タイムズに反論を寄稿しました。2020年に駐ハンガリー特命全権大使に任命され、2024年からは駐タイ王国特命全権大使を務めています。

人物

大鷹氏は、国際社会での日本のプレゼンス向上に尽力しており、外務省の要職を歴任する中で、幅広い分野で活躍しています。特に、国連やサイバー政策、報道・広報などの分野で専門性を発揮し、国際情勢の動向を踏まえた外交活動を展開しています。また、外交官一家に生まれたという背景から、国際感覚に優れ、高いコミュニケーション能力を持っていると評価されています。

同期

大鷹氏と同期の外務省入省者には、以下のような人物がいます。

石川浩司（22年シンガポール大使・20年官房長・19年南部アジア部長）
岩間公典（22年バングラデシュ大使・20年デュッセルドルフ総領事）
牛尾滋（22年南アフリカ大使・19年ポルトガル大使・18年アフリカ部長）
宇山智哉（21年WTO事務局長上級補佐官）
片江学巳（23年ルーマニア大使・20年瀋陽総領事）
河原節子（22年デュッセルドルフ総領事・21年公務員研修所副所長・18年フランクフルト総領事）
木村徹也（22年東ティモール大使・20年国連日本政府代表部大使・17年ミュンヘン総領事）
四方敬之（21年内閣広報官・20年外務省経済局長）
進藤雄介（21年在デトロイト日本国総領事・18年パキスタン公使・15年軍縮会議公使）
鈴木量博（23年オーストラリア大使・20年トルコ大使・18年北米局長）
中村安志（09年中南米局南米課課長補佐）
久島直人（22年中曾根康弘世界平和研究所・20年国際平和協力本部事務局長）
淵上隆（14年ドミニカ共和国大使）
三上正裕（22年ベルギー、北大西洋条約機構日本政府代表部大使・19年カンボジア大使・17年国際法局長）
道井緑一郎（23年フィジー大使）
南博之（24年特命全権大使（国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当）・20年コンゴ民主共和国大使）
[山田重夫]]（23年駐米大使・21年外務[[審議官]・19年総合外交政策局長）
吉田朋之（23年日本国際問題研究所所長・20年外務報道官・19年中南米局長・17年軍縮不拡散・科学部長）
* 若林啓史（16年東北大学教授）

これらの同期入省者も、各方面で活躍しており、日本の外交を支える重要な人材となっています。

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