源親義

源親義（みなもと の ちかよし）

源親義は、平安時代後期の武将で、源義光の五男として生まれました。岡田親義とも呼ばれ、岡田冠者という名でも知られています。

生涯

親義は、官職を求めて都に上り、左衛門尉に任じられました。その後、保元元年（1156年）には、平野神社領（後に岩清水八幡宮領となる）であった信濃国筑摩郡岡田郷の浅間神社領の荘官として赴任し、岡田冠者を名乗るようになりました。

治承4年（1180年）には、以仁王の令旨を受け、同族である源義仲の重臣として挙兵しました。この時、親義は子の太郎重義、小次郎久義を率いて、会田・麻績の戦いや横田河原の戦いで信濃の平氏軍を破るなど、武将としての才能を発揮しました。

しかし、寿永2年（1183年）には、越中国倶利伽羅峠の戦いで平知度と相打ちとなり、戦死を遂げました。

一方、『寛政重脩諸家譜』には、同じ義光流で甥にあたる佐竹昌義（義業の子）の三男で、同姓同名の岡田親義も木曾義仲に従い、倶利伽羅峠の戦いで戦死したという記述があります。このため、義光の子である岡田冠者親義と混同されることもあります。

脚注

『尊卑分脈』 第三輯第十二囘、吉川弘文館、1904年6月25日。
『源平盛衰記』

参考文献

『尊卑分脈』 第三輯第十二囘、吉川弘文館、1904年6月25日。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991591。
『源平盛衰記』

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