溝口舜亮

溝口舜亮：多様な役柄で活躍した名優の生涯

溝口舜亮（みぞぐち しゅんすけ）氏は、1942年8月25日東京府で生まれ、2016年10月9日、急性心不全のため74歳でこの世を去りました。日本の俳優として、テレビドラマ、映画、舞台と幅広い分野で活躍しました。

華麗なる俳優座養成所時代とキャリアの始まり

1961年、海城中学校・高等学校卒業後、明治学院大学に入学。大学在学中の1963年、数多くのスターを輩出した名門、俳優座養成所15期生として入所します。この15期生は、原田芳雄、太地喜和子、栗原小巻といった錚々たるメンバーが集まり、「花の15期」と呼ばれたほどです。同期には、前田吟、林隆三、夏八木勲、村井国夫、地井武男といった著名な俳優も含まれており、彼らとの交流は溝口氏の俳優人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。

多彩な役柄と代表作

俳優座養成所卒業後、溝口氏は数多くの作品に出演。刑事ドラマや時代劇での悪役から、主役まで、幅広い役柄を演じ分けました。1970年のテレビドラマ『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』（東映/12ch）では、主演の探偵・明智小五郎を演じ（滝俊介名義）、広く一般層にその名を知らしめました。

その後も、数々のテレビドラマで活躍。代表的な作品として、『三匹の侍』『東京バイパス指令』『鞍馬天狗』『天皇の世紀』『さすらいの狼』『ポーラテレビ小説 吉井川』『水戸黄門』『プレイガール』『太陽にほえろ!』『Gメン'75』『大非常線』『非情のライセンス』『大河ドラマ（花神、徳川家康）』『快傑ズバット』『新幹線公安官』『特捜最前線』『大空港』『ザ・スーパーガール』『新五捕物帳』『大江戸捜査網』『新・大江戸捜査網』『関ヶ原』『新・女捜査官』『素浪人罷り通る』『ザ・ハングマン4』『スケバン刑事』『メタルヒーローシリーズ（特救指令ソルブレイン、特捜エクシードラフト）』など、枚挙にいとまがありません。これらの作品で、彼は個性豊かなキャラクターを演じきり、視聴者から高い評価を得ました。

映画にも多数出演しており、『無理心中 日本の夏』『ねじ式映画 私は女優』『ずべ公番長 ざんげの値打もない』『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』『黒い牝豹M』『修羅雪姫 怨み恋歌』『夏の別れ』などに出演。Vシネマにも進出し、『女教師・濡れたピアノの下で』『令嬢流されて』などに出演しています。

舞台での活躍と晩年

テレビドラマや映画だけでなく、舞台にも積極的に取り組みました。『黒いチューリップ』『雨幻詩狩り』『ヴィクター・ヴィクトリア』『黙阿弥オペラ』などの作品に出演。晩年には、劇団ユビキタス・アジェンダの旗揚げ公演である『深川安楽亭』（原作：山本周五郎）や第2回公演『裏の木戸は開いている』（原作：山本周五郎）にも出演し、精力的に活動を続けました。

溝口舜亮氏の功績

溝口舜亮氏は、70年代から80年代にかけて多くのテレビドラマ、映画、舞台に出演し、日本のドラマ史に大きな足跡を残しました。悪役から主役まで、幅広い役柄を演じ分け、その演技力は高く評価されていました。多くの作品で印象的な演技を見せ、多くのファンを魅了しました。彼の死は、日本の芸能界に大きな損失をもたらしました。彼の作品は、これからも多くの人々に感動を与え続けるでしょう。

外部リンク

溝口舜亮 - 日本映画データベース
溝口舜亮 - allcinema
溝口舜亮 - KINENOTE
Shunsuke Mizoguchi - IMDb（英語）
* 溝口舜亮 - テレビドラマデータベース

もう一度検索