玉造温泉

玉造温泉

玉造温泉は、島根県松江市玉湯町に位置する、歴史と美肌の湯として名高い温泉地です。その起源は古く、奈良時代に発見されたと伝えられ、『出雲国風土記』にもその名が記されています。

泉質と効能

玉造温泉の泉質は、硫酸塩泉と塩化物泉の混合泉で、源泉温度は42度以上です。特に注目すべきは、硫酸イオンとメタケイ酸がバランス良く含まれている点で、この成分が肌の潤いを保ち、美肌効果をもたらすとされています。ポーラ化粧品が実施した「ニッポン美肌県グランプリ」では、島根県が過去に何度も総合グランプリを獲得しており、玉造温泉の泉質が美肌に良い影響を与えていることが伺えます。

温泉街の魅力

玉湯川沿いに旅館や桜並木が続く温泉街は、落ち着いた雰囲気が魅力です。歓楽的な要素は少なく、歴史を感じさせる風格が漂います。松江城や出雲大社などの観光地へのアクセスも良好で、観光拠点としても便利です。温泉街には、日帰り入浴施設「玉造温泉ゆ〜ゆ」や、出雲玉作史跡公園などがあり、様々な楽しみ方ができます。

歴史

玉造温泉は、古代より「神の湯」として知られていました。江戸時代には松江藩主の静養の地となり、温泉を管理する役職も設けられていました。この地で良質の青瑪瑙が採掘されたことが、玉造という地名の由来とされています。また、三種の神器の一つである八尺瓊[[勾玉]]も、この地で造られたという伝承があります。玉作湯神社には、勾玉を作ったとされる櫛明玉命が祀られており、多数の勾玉や管玉が社宝として保管されています。

沿革

奈良時代：玉造温泉が開湯。
733年：『出雲風土記』に玉造温泉の記述が残る。
1996年7月：「玉湯温泉ゆ〜ゆ」が開業。
2005年：市による新温泉源の掘削が成功。
2005年3月31日：八束郡玉湯町が松江市に合併。
2007年 - 2012年：玉造地区整備事業により道路が整備され、足湯や手湯、オブジェなどが設置。
2013年：まち交大賞まちづくり達成大賞を受賞。
2016年：温泉総選挙初代グランプリを受賞。

アクセス

鉄道：山陰本線玉造温泉駅からタクシーまたは旅館の送迎バスを利用。
バス：一畑電鉄松江しんじ湖[[温泉駅]]または山陰本線松江駅から一畑バスで玉造温泉へ。
自動車：山陰自動車道松江玉造インターチェンジから国道9号経由。
飛行機：出雲空港から空港リムジンバスを利用。

また、足立美術館からの無料送迎バスや、週末には広島駅新幹線口から高速バスも運行しています。

周辺観光

玉造温泉周辺には、以下の観光スポットがあります。

玉作湯神社：願い石と呼ばれる丸い石が祀られています。
湯薬師堂：温泉の守護神が祀られています。
清厳寺：静寂な雰囲気のお寺です。
出雲玉作史跡公園：古代の玉作りに関する遺跡が残されています。
出雲玉作資料館：玉作りに関する資料を展示しています。
おもじろ釜：独特な形状の釜があります。

温泉むすめ

玉造温泉は、エンバウンド社のクロスメディアプロジェクト「温泉むすめ」にも登場しており、「玉造 彗」というキャラクターがいます。彼女は勾玉を髪飾りにしており、流鏑馬や日本舞踊が得意という設定です。

まとめ

玉造温泉は、その歴史、泉質、温泉街の魅力、そして周辺の観光スポットなど、多くの魅力を持つ温泉地です。美肌効果を期待できる温泉に浸かり、歴史と文化を感じる旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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