田海町

田海町（たうみちょう）

田海町は、鹿児島県薩摩川内市に位置する町で、旧薩摩国薩摩郡東郷田海村を前身とします。現在の郵便番号は895-0071です。

地理

薩摩川内市の西部に位置し、川内川の下流域に広がっています。町の北から東にかけて東郷町藤川、西は東郷町宍野や斧渕、南は白浜町や中郷町、西は高城町や城上町と隣接しています。町の中心部を南北に鹿児島県道339号線が走り、南端には川内川が東西に流れています。川内川沿いには国道267号が通っています。

集落は、西川内、役田、別府原、的場、自下、今村、上ノ原、丸山、向鶴といった地域に分かれています。

町名の由来

「田海」という地名は、川内川沿岸の水田が洪水で一面海のように見えたことに由来すると伝えられています。

歴史

江戸時代の田海

江戸時代には薩摩国薩摩郡東郷（外城）の一部で、村高は「天保郷帳」で1,308石余、「旧高旧領」では1,558石余でした。今村には郷士集落が形成され、別府原には庄屋所が置かれていました。

町村制施行後

1889年（明治22年）の町村制施行により、田海村、白浜村、中郷村の区域が合併し、薩摩郡下東郷村が成立しました。田海村は下東郷村の大字「田海」となりました。1957年（昭和32年）には、下東郷村が川内市、東郷町、高城村へ分割編入されることになり、大字田海も分割されました。川内市に編入された区域は、新たに「田海町」となり、東郷町と高城村に編入された区域は、それぞれ大字藤川、大字城上となりました。

2004年（平成16年）には川内市を含む周辺の市町村が合併し薩摩川内市が誕生しましたが、田海町の名称はそのまま引き継がれました。

字域の変遷

詳細な変遷は「角川日本地名大辞典 46 鹿児島県」に詳しい記述があります。

人口

1995年以降の国勢調査による人口推移は以下の通りです。

（具体的な数値は省略）

施設

公共

• - 八幡地区コミュニティーセンター

教育

• - 薩摩川内市立八幡小学校
• - 薩摩川内市立八幡幼稚園

学区

• - 市立小・中学校に通う場合、学区は薩摩川内市教育委員会が定めています。

交通

道路

• - 国道267号
• - 鹿児島県道339号東郷西方港線

鉄道

かつて宮之城線薩摩白浜駅がありましたが、1987年に廃止されました。現在の最寄駅は川内駅です。

出身人物

• - 田中良二（第3代薩摩川内市長、元鹿児島県議会議員）

脚注

（参考文献に記載された内容）

参考文献

• - 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。

関連項目

• - 薩摩川内市

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