清水訓夫

清水訓夫（しみず くにお）

1947年生まれの日本の外交官であり、防衛大学校教授を務めた清水訓夫氏の経歴について解説します。

生い立ちと学歴

長野県上伊那郡辰野町で生まれた清水氏は、長野県諏訪清陵高等学校在学中にAFS交換留学プログラムを利用して1年間アメリカ合衆国イリノイ州へ留学しました。1971年には一橋大学法学部を卒業し、外務省に入省しました。その後、1972年から1974年にかけてフランスへ留学し、国際的な視野を広げました。

外交官としてのキャリア

外務省入省後、清水氏は数々の重要な役職を歴任しました。駐アルジェリア公使、アジア福祉教育財団難民事業部長などを経て、1998年には在ストラスブール総領事に就任。その後、2001年には在ニカラグア大使、2003年には国際労働財団常任理事を歴任し、2005年から2009年までは駐アルジェリア大使として、日本とアルジェリアの外交関係強化に尽力しました。

防衛大学校教授として

2009年からは防衛大学校に移り、防衛学教育学群安全保障・危機管理教育センター教授として教鞭を執りました。2014年まで、安全保障分野における次世代の育成に貢献しました。

受章

長年にわたる外交への貢献が評価され、2022年には瑞宝中綬章を受章しました。

同期入省者

清水氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような著名な外交官や学者がいます。

海老原紳（2008年駐イギリス大使）
橋本逸男（2009年東北大学公共政策大学院教授、2004年駐ブルネイ大使、2002年駐ラオス大使）
赤阪清隆（2007年国際連合事務次長）
須田明夫（2009年軍縮会議日本政府代表部大使、2006年国際テロ対策担当大使、2003年駐スリランカ大使）
桂誠（2007年駐比大使、2004年駐ラオス大使）
楠本祐一（2011年関西担当大使、2009年駐ポーランド大使、2004年駐ウズベキスタン大使）
島内憲（2006年駐ブラジル大使、2004年駐スペイン大使）
小島高明（2010年国際テロ対策担当大使、2007年駐オーストラリア大使、2004年駐シンガポール大使）
横田淳（2012年経済担当大使兼イラク復興支援等調整担当大使、2009年駐ベルギー大使、2006年国際貿易・経済担当大使、2004年駐イスラエル大使）
三田村秀人（2010年駐ニュージーランド大使、2007年駐ザンビア大使）
佐藤正晴（2012年駐ニカラグア大使）
野呂元良（2008年駐マラウイ大使）
* 皆川一夫（2011年駐ウガンダ大使）



これらの情報は、「日本人物レファレンス事典　政治・外交篇」（2014年、日外アソシエーツ）を参考に作成しました。

清水訓夫氏は、外交官として、また教育者として、日本の国際社会における存在感向上に大きく貢献した人物と言えるでしょう。

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