礼文空港

礼文空港の概要と沿革

概要

礼文空港（れぶんくうこう）は、北海道の礼文島に位置する地方管理空港で、日本の最北端にあります。この空港は現在、休港状態ですが、地域住民や礼文町は航空路線の再開を強く希望しています。空港の運営は北海道知事のもとで行われており、維持管理には年40万円が北海道庁から支出されています。冬季には駐機場の除雪が行われ、空港内には気象庁航空地方気象台が設置されています。

空港の所在地は礼文郡礼文町船泊村幌泊で、面積は約11ヘクタールあります。また、空港には小型機用のスポットが2つあります。市街地からは23Kmほど離れており、車で約30分の距離にあります。このようなアクセスの悪さから、開港前は天候によるフェリーの運休によって住民が本土から孤立することが頻繁にありました。これは、住民が空港を熱望する一因となりました。

利用状況と過去の運航

礼文空港は1993年3月4日に定期便の運航を開始し、エアー[[北海道]]が礼文空港～稚内空港間の路線を運航していましたが、立地の問題やアクセスの不便さから利用客は少なく、約25年間で約30万人の利用に留まりました。平均搭乗率も約20%と低迷し、ついに2003年3月31日をもって運航が終了しました。その後は定期便はなくなり、緊急輸送のみでの利用に限られました。

2009年4月9日には供用休止となり、無人化されますが、緊急搬送は引き続き行われました。2014年には国土交通省が供用休止の期間を2021年まで延長し、その後も複数回の延期が報告されています。2021年にはさらに休止が2026年まで延長されることが決まり、今後の利用状況が懸念されています。

空港の施設

礼文空港の滑走路は14/32方向に800mあり、平行誘導路はありません。また、ターニングパッドも備えていないため、航空機の運航上の制約があります。滑走路の幅は60メートルで、計器着陸には対応していない状況です。しかし、礼文町は発着距離が短い航空機であれば、航空路線の再開は可能であるとの見解を示しています。

空港ターミナルビルは滑走路の南側にあり、ボーディングブリッジは設置されていませんが、エプロンにはプロペラ機用のバースが2つ用意されています。

アクセス

空港へのアクセスについては、宗谷バスの路線バスがありましたが、2003年4月以降、定期便廃止により運行されていません。香深～船泊線には「空港下」停留所が設けられていますが、そこから空港まで徒歩約10分の距離があります。タクシーを利用する場合、礼文町船泊支所からは約5分、役場や香深港フェリーターミナルからは約30分の距離です。

結論

礼文空港は地域住民にとって大変重要なインフラの一つと言えますが、運航休止が続く今、今後の復活の兆しについて注目が集まっています。地域の交通網を支えるためにも、航空路線の再開が求められる時期が来るかもしれません。

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