禊鳳英二

禊鳳英二（みそぎどり えいじ）

禊鳳英二は1943年12月10日に北海道上磯郡木古内町に生まれ、本名は佐々木禊です。彼は九重部屋に所属していた元大相撲力士で、入門当初は出羽海部屋にいました。彼の最高位は1966年11月場所での東前頭2枚目で、現役時代の体格は181cm、118kgでした。得意手は左四つ、寄り、投げ、外掛けです。

来歴・人物

禊鳳英二が生まれ育った上磯郡木古内町は、名横綱千代の山の出身地である松前郡福島町に近く、その影響もあって17歳のときに九重部屋に入門しました。1961年1月場所で初土俵を踏むと、同期生には後に小結となる二子岳、前頭筆頭の大竜川がいました。入門当初の四股名は本名と同じ「佐々木」で、1965年7月場所後に十両に昇進しました。

1966年7月場所では、彼は13勝2敗の成績を収め、十両優勝をかけた決定戦に進出しますが、そこでは敗れてしまいます。しかし、翌場所で新入幕を果たしました。新入幕の9月場所では大鵬や柏戸との対戦で素晴らしい活躍を見せ、12勝3敗という素晴らしい成績を残して敢闘賞を受賞しました。

1966年11月場所では、自己最高位となる東前頭2枚目に昇進し、初日には横綱・栃ノ海、2日目には大関・豊山、3日目には横綱・柏戸を破る快挙を達成しました。しかし、その後は黒星が重なり、最終的には4勝11敗となってしまいます。

1967年1月場所後、九重親方の独立に伴い、出羽海部屋から九重部屋に移籍しました。以降はしばらくの間、幕内中堅として活躍するも、1968年5月場所の4日目、関脇・清國との取組で右股関節を負傷し、5日目から休場を余儀なくされます。2場所後には十両に陥落しました。

その後も十両や幕内下位に在位しましたが、1969年5月場所中に左大腿部を負傷し、以降は番付を大きく下げ、西幕下9枚目となった同年9月場所を最後に、彼はわずか25歳で廃業しました。

引退後の活動

廃業後、禊鳳英二は和歌山県田辺市や北海道函館市、札幌市で相撲料理の店を経営しましたが、その後サラリーマンとしての道に転じました。また、1980年には『週刊ポスト』に掲載された大相撲における八百長告発手記に証言を寄せることもありました。

主な戦績

彼の通算成績は274勝249敗32休1分で、勝率は.524でした。幕内成績は88勝109敗13休、勝率は.447です。現役在位は52場所、幕内在位は14場所でした。三賞は生涯で1回、敢闘賞を1966年9月場所で受賞しました。また、金星は栃ノ海と柏戸からそれぞれ1個ずつ獲得しています。

改名歴

1. 佐々木 英二（1961年3月-1965年11月）
2. 禊鳳 英二（1966年1月-1968年1月）
3. 禊鳳 雄二（1968年3月）
4. 禊鳳 雄治（1968年5月-1969年1月）
5. 禊鳳 勇次（1969年3月-同年9月）

その後の人生を全うし、彼の相撲人生は多くの人々に影響を与えました。

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