第17回ゴールデングローブ賞

第17回ゴールデングローブ賞：1959年の映画界を彩った栄誉

1960年3月10日、第17回ゴールデングローブ賞の受賞結果が発表されました。この賞は、前年である1959年に公開された映画作品を対象に、その功績を讃えるものです。数々の名作や名優たちが、この年の映画界を華やかに彩りました。

主要作品賞

ドラマ部門で最も栄誉ある作品賞に輝いたのは、スペクタクル巨編『ベン・ハー』でした。同部門には他に、『或る殺人』、『アンネの日記』、『尼僧物語』、そして『On the Beach』がノミネートされていました。

コメディ部門の作品賞は、不朽の名作として愛される『お熱いのがお好き』が受賞しました。ノミネートされた作品には、『But Not For Me』、『ペティコート作戦』、『夜を楽しく』、そして『en:Who Was That Lady?』が含まれます。

ミュージカル部門の作品賞を受賞したのは、『Porgy and Bess』です。この部門には、『5つの銅貨』、『Li'l Abner』、『en:Say One for Me』、『en:A Private's Affair』がノミネートされました。

主演俳優賞

ドラマ部門の主演男優賞は、映画『Career』での演技が評価されたアンソニー・フランシオサが受賞しました。ノミネートには、リチャード・バートン（『Look Back In Anger』）、チャールトン・ヘストン（『ベン・ハー』）、フレドリック・マーチ（『en:Middle of the Night』）、ジョセフ・シルドクラウト（『アンネの日記』）が名を連ねました。

ドラマ部門の主演女優賞を受賞したのは、エリザベス・テイラー（『去年の夏 突然に』）でした。強力な候補者として、オードリー・ヘプバーン（『尼僧物語』）、キャサリン・ヘプバーン（『去年の夏 突然に』）、リー・レミック（『或る殺人』）、シモーヌ・シニョレ（『年上の女』）がノミネートされていました。

ミュージカル・コメディ部門の主演男優賞は、ジャック・レモン（『お熱いのがお好き』）が受賞しました。ノミネートには、クラーク・ゲーブル（『But Not For Me』）、ケーリー・グラント（『ペティコート作戦』）、ディーン・マーティン（『en:Who Was That Lady?』）、シドニー・ポワチエ（『Porgy and Bess』）といった名優たちが並びました。

ミュージカル・コメディ部門の主演女優賞には、同じく『お熱いのがお好き』に出演したマリリン・モンローが輝きました。ドロシー・ダンドリッジ（『Porgy and Bess』）、ドリス・デイ（『夜を楽しく』）、シャーリー・マクレーン（『Ask Any Girl』）、リリー・パルマー（『But Not For Me』）がノミネートされました。

助演俳優賞・監督賞

助演男優賞はスティーヴン・ボイド（『ベン・ハー』）が、助演女優賞はスーザン・コーナー（『悲しみは空の彼方に』）がそれぞれ受賞しました。

監督賞は、『ベン・ハー』を手掛けたウィリアム・ワイラーに贈られました。スタンリー・クレイマー（『On the Beach』）、オットー・プレミンジャー（『或る殺人』）、ジョージ・スティーヴンス（『アンネの日記』）、フレッド・ジンネマン（『尼僧物語』）がノミネートされていました。

その他の主要部門

外国語映画賞は、フランスの『黒いオルフェ』が受賞しました。日本の『鍵』、ドイツの『橋』、『en:Wir Wunderkinder』、スウェーデンの『野いちご』もノミネートされました。

作曲賞は、映画『On the Beach』の音楽を手掛けたアーネスト・ゴールドが受賞。

国際賞には、『アンネの日記』、『尼僧物語』、『拳銃の報酬』、『On the Beach』、『en:Take a Giant Step』が選ばれました。

新人賞・特別賞など

将来を期待される新人俳優に贈られるMost Promising Newcomerでは、男性部門でen:Barry Coe、トロイ・ドナヒュー、ジョージ・ハミルトン、ジェームズ・シゲタ、en:Michael Callanが、女性部門でアンジー・ディキンソン、en:Janet Munro、ステラ・スティーヴンス、チューズデイ・ウェルド、ダイアン・ベイカーがそれぞれ受賞しました。

テレビ業績賞はエドワード・R・マローに贈られ、Outstanding Meritには『尼僧物語』が選ばれました。

特別賞として、『ベン・ハー』の戦車競争シーンを監督したen:Andrew Marton、サイレント映画のスターであるen:Francis X. Bushmanとラモン・ノヴァロが功績を讃えられました。

著名なジャーナリストであるヘッダ・ホッパーとルエラ・パーソンズには、Special Journalistic Merit Awardが贈られました。

人気投票によって選ばれるヘンリエッタ賞（世界の映画ファンに最も愛された俳優）は、ドリス・デイとロック・ハドソンが受賞しました。

そして、功労者に贈られるセシル・B・デミル賞は、ビング・クロスビーが受賞し、その輝かしいキャリアが称えられました。

第17回ゴールデングローブ賞は、1959年の映画作品における様々な才能と功績を称える、記憶に残る祭典となりました。

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