第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント

第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント（GI）開催概要

2023年10月19日から22日までの4日間、弥彦[[競輪場]]を舞台に、第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント（GI）が開催されました。この大会は、競輪界における最高峰のレースの一つであり、多くのファンが注目しました。優勝賞金は3,890万円（副賞込み）と高額で、選手たちの熱い戦いが繰り広げられました。

レース展開

決勝戦は10月22日に行われ、白熱したレース展開となりました。最終2センターでは、佐藤慎太郎選手が南潤選手をブロックした際、和田圭選手が接触落車するアクシデントが発生しました。審議の結果、佐藤選手と南選手はセーフと判定されましたが、レース後もこの件について議論が交わされました。

大会トピックス

弥彦[[競輪場]]でのGI開催は、平原康多選手が制覇した第30回大会以来、2年ぶり7度目となりました。また、今大会では4年ぶりに入場制限が撤廃され、多くの観客が会場に足を運びました。大会のキャッチフレーズは「おやひこさまの光に導かれて」であり、弥彦の地元の温かさが感じられました。決勝戦後の表彰式には、4年ぶりに掲示板に載った3人が参加し、場内は大きな盛り上がりを見せました。

売上

シリーズ全体の目標額は83億円でしたが、最終的な売上は82億185万7400円となり、目標には届きませんでした。しかし、各日ごとの売上は、初日17億5987万5800円、2日目16億2231万7200円、3日目19億3609万8900円、最終日28億8356万5500円と、多くのファンがレースを楽しんだことが伺えます。特に、決勝戦の売上は11億9975万6900円と高額でした。

メディア放送

地上波中継は、テレビ東京系列で最終日の16:00 - 16:55に放送されました。番組名は「村と春日 秋の弥彦自転車ふれあい旅 第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント（GI）決勝戦」で、司会は春日俊彰（オードリー）と池谷実悠アナウンサーが務めました。解説は中野浩一氏、実況は中川聡アナウンサーが担当しました。しかし、地元新潟県では、前回まで中継していた新潟放送が放送を取りやめたため、地上波での放送はありませんでした。また、オールガールズクラシック同様に深夜のダイジェスト放送も行われませんでした。一方、新潟放送では、大会前に事前特番を放送し、地元の競輪選手や魅力を紹介しました。

競走データ

S級S班からは9選手が出場予定でしたが、脇本雄太選手の負傷欠場により、8選手が出場しました。その結果、守澤太志選手が日本[[競輪選手会]]理事長杯に、浅井康太選手が特別選抜予選にそれぞれ繰り上がりました。新田祐大選手は2日目の二次予選で、新山響平選手、守澤太志選手、郡司浩平選手、松浦悠士選手、平原康多選手は3日目の準決勝で敗退となりました。今大会でGI初優出を果たしたのは、渡部幸訓選手と河端朋之選手。また、南修二選手は2016年以来7年ぶりのGI優出となりました。ビッグレース（G1・G2）において、前回の共同通信社杯から連続して優出したのは南修二選手のみでした。前年大会の決勝にも出場していたのは、古性優作選手と小松崎大地選手の2人でした。優勝した古性優作選手は、初日から全てのレースで1着となり、1996年の神山雄一郎選手以来27年ぶり、寬仁親王牌史上2人目となる完全優勝を達成しました。さらに、1997年の神山選手以来26年ぶりとなる年間GI3勝（史上6人目）と、年末のグランプリ前に年間獲得賞金2億円（史上2人目）も達成しました。松本整選手が持つ最高齢GI優勝記録更新の期待がかかった佐藤慎太郎選手でしたが、6月の高松宮記念杯に続き今回も2着となりました。


今大会は、多くのドラマと記録が生まれた、記憶に残る大会となりました。

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