第6回日本アカデミー賞

第6回日本アカデミー賞：1983年の映画界を彩った名作とスターたち

1983年2月17日、華やかな雰囲気が漂う東京プリンスホテルで、第6回日本アカデミー賞の授賞式が開催されました。司会を務めたのは、山城新伍さんと石田えりさん。

この年は、数々の話題作がノミネートされ、日本の映画界を代表する豪華俳優陣がレッドカーペットを歩きました。

輝ける受賞者たち

最も権威ある最優秀作品賞は、つかこうへいさんの脚本と、深作欣二監督の手腕が光る『蒲田行進曲』が受賞。主演男優賞は平田満さん、主演女優賞は松坂慶子さん、そして助演男優賞には風間杜夫さん、助演女優賞には小柳ルミ子さんが輝きました。

これらの受賞作以外にも、多くの名作が優秀作品賞や各部門賞にノミネートされ、その年の映画界の多様性と高いレベルを示しています。例えば、五社英雄監督の『鬼龍院花子の生涯』、野村芳太郎監督の『疑惑』、そして伊藤俊也監督の『誘拐報道』など、日本の映画史に刻まれた作品が名を連ねています。

ノミネート作品と受賞者の詳細

以下、主要部門のノミネート作品と受賞者について、より詳細に見ていきましょう。

最優秀作品賞：『蒲田行進曲』
優秀作品賞：『鬼龍院花子の生涯』、『疑惑』、『未完の対局』、『誘拐報道』
最優秀監督賞：深作欣二（『蒲田行進曲』、『道頓堀川』）
優秀監督賞：伊藤俊也（『誘拐報道』）、五社英雄（『鬼龍院花子の生涯』）、野村芳太郎（『疑惑』）、柳町光男（『さらば愛しき大地』）
最優秀脚本賞：つかこうへい（『蒲田行進曲』）
優秀脚本賞：笠原和夫（『大日本帝国』）、高田宏治（『鬼龍院花子の生涯』、『青春の門・自立篇』）、古田求・野村芳太郎（『疑惑』）、松田寛夫（『誘拐報道』）
最優秀主演男優賞：平田満（『蒲田行進曲』）
優秀主演男優賞：武田鉄矢、仲代達矢、根津甚八、萩原健一
最優秀主演女優賞：松坂慶子（『蒲田行進曲』、『道頓堀川』）
優秀主演女優賞：いしだあゆみ、田中裕子、夏目雅子、桃井かおり
最優秀助演男優賞：風間杜夫（『蒲田行進曲』）
優秀助演男優賞：あおい輝彦、泉谷しげる、柄本明、鹿賀丈史
最優秀助演女優賞：小柳ルミ子（『誘拐報道』）
優秀助演女優賞：秋吉久美子、加賀まりこ、中井貴惠、山口美也子
最優秀音楽賞：甲斐正人（『蒲田行進曲』）
優秀音楽賞：芥川也寸志、菅野光亮、菊池俊輔、山本直純
最優秀撮影賞：姫田真左久（『誘拐報道』）
優秀撮影賞：川又昂、北坂清、木村大作、森田富士郎
最優秀照明賞：山口利雄（『誘拐報道』）
優秀照明賞：小林松太郎、海地栄、望月英樹、増田悦章
最優秀美術賞：西岡善信（『鬼龍院花子の生涯』、『怪異談生きてゐる小平次』）
優秀美術賞：今村力、北川弘、木村威夫、高橋章
最優秀録音賞：紅谷愃一（『海峡』、『セーラー服と機関銃』）
優秀録音賞：荒川輝彦、林鑛一、原田真一・松本隆司、平井清重
最優秀外国作品賞：『E.T.』
優秀外国作品賞：『黄昏』、『炎のランナー』、『Uボート』、『ロッキー3』
新人俳優賞：石原良純、尾美としのり、平田満、小林聡美、田中美佐子、美保純
特別賞：森繁久彌、山田洋次、渥美清、倍賞千恵子
* 話題賞：作品部門：『汚れた英雄』、俳優部門：E.T.（『E.T.』）

これらの受賞者とノミネート作品は、1983年の日本映画界を代表する顔ぶれであり、その後の日本映画の発展に大きな影響を与えたことは間違いありません。第6回日本アカデミー賞は、日本の映画史における重要な一ページとして記憶されています。

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