育野重一

育野重一：映画美術の巨匠

育野重一（いくの しげかず）は、1926年1月14日に東京都で生まれ、2003年10月26日に心不全のため77歳で亡くなった、日本[[映画]]界を代表する美術監督です。彼は日本[[映画]]・テレビ美術監督協会の常任理事も務めました。

経歴

育野重一は、1950年に映画『また逢う日まで』に美術助手として映画界に入りました。長らく美術助手として経験を積んだ後、1962年に東宝と美術担当として専属契約を結びました。1970年には、美術監督集団コムを設立し、精力的に活動しました。

代表作

育野重一は、数々の映画で美術監督を務めました。彼の代表作は、以下の通りです。

1950年3月21日 - 『また逢う日まで』
1954年11月3日 - 『ゴジラ』
1961年7月30日 - 『モスラ』
1962年6月1日 - 『どぶ鼠作戦』
1962年10月20日 - 『やま猫作戦』
1963年8月11日 - 『マタンゴ』
1966年5月28日 - 『アルプスの若大将』
1966年11月20日 - 『お嫁においで』
1967年10月28日 - 『クレージーの怪盗ジバコ』
1968年3月16日 - 『100発100中 黄金の眼』
1969年2月15日 - 『愛のきずな』
1969年12月20日 - 『コント55号 宇宙大冒険』
1970年8月11日 - 『激動の昭和史 軍閥』
1971年6月16日 - 『呪いの館 血を吸う眼』
1974年6月29日 - 『青春の蹉跌』
1982年12月18日 - 『三等高校生』
1983年4月9日 - 『小説吉田学校』
1983年8月4日 - 『嵐を呼ぶ男』
1983年12月24日 - 『エル・オー・ヴイ・愛・N・G』
1984年8月11日 - 『零戦燃ゆ』
1985年1月26日 - 『愛・旅立ち』
1987年1月17日 - 『首都消失』
1987年9月12日 - 『この愛の物語』
1989年12月16日 - 『ゴジラvsビオランテ』
1992年4月18日 - 『奇跡の山 さよなら、名犬平治』
1995年5月27日 - 『ひめゆりの塔』

これらの作品からもわかるように、育野重一は、時代劇、SF、青春映画など、様々なジャンルの映画で、その才能を発揮しました。特に、ゴジラシリーズでは、その独特な世界観を創り上げる上で、欠かせない存在でした。

受賞歴

育野重一は、1995年に『ひめゆりの塔』で、第19回日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞しました。これは、彼の長年の功績が認められた結果と言えるでしょう。

参考文献

『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1990年1月1日。
『映像メディア作家人名事典』日外アソシエーツ、1991年11月12日、24頁。ISBN 4816911111。
『現代物故者事典（2003 -2005）』日外アソシエーツ、2006年3月、36頁。ISBN 978-4-8169-1969-5。
『映画の賞辞典』日外アソシエーツ、2009年。ISBN 4816922237。
『映画賞受賞作品事典 邦画編』日外アソシエーツ、2011年。ISBN 4816923128。

外部リンク

育野重一 - 日本[[映画]]データベース
育野重一 - allcinema
育野重一 - KINENOTE
Shigekazu Ikuno - IMDb（英語）
育野重一 - MOVIE WALKER PRESS
* 育野重一 - 東宝WEB SITE

育野重一は、その卓越した才能と創造性で、日本[[映画]]史にその名を刻みました。彼の作品は、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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